烏野える「マリオ選手の衝撃的なリタイアから数分。エリアにはまだ、あの『3本目のシャンデリア』の魔力が漂っています。しかし、絶望している暇はありません。続いての挑戦者は、烏野が生んだ精密機械、影山飛雄!」

91バレー選手
影山飛雄(29)



及川徹「飛雄ちゃん、今の見た?マリオさんでさえ滑るロープだよ。君の綺麗な指がズタズタになって池に落ちるのを楽しみにしてるよ。」
岩泉一「おい、縁起でもないこと言うな!……影山、マリオの残した『滑る』という情報を忘れるな。お前なら空中での修正は得意なはずだ!」
影山飛雄「……分かってます。滑るなら、滑る以上の力で握り潰して飛ぶだけだ。」

①スカイトロッコ
走行距離5m レール傾斜角約3度

烏野える「さあ、影山の3rdステージが始まります!まずはスカイトロッコへのジャンプ……。……跳んだ!寸分の狂いもない、ジャンプサーブの踏み込みのような力強い跳躍でトロッコを確保!」


ゴトゴトゴト……


烏野える「トロッコが走り出します。影山、重心を低く保ち、視線は既にフライングバーの1本目へ。この集中力、まさに試合中のセッターそのものだ!」
日向翔陽「影山!トロッコで酔うなよー!!」
影山飛雄「うるせぇボゲェ!!」
烏野える「終着点のストッパーに衝突!その衝撃を膝でいなし、前方へ……跳躍!!」


ガシィッ!!


烏野える「フライングバー1本目、ガッチリと掴んだ!指先一本一本に神経が通っているかのような、見事なキャッチです!」

②フライングバー
間隔 1.5m

烏野える「ここからが本当の空中戦!1つ目のジャンプ、身体を弓のようにしならせて……放った!」
影山飛雄「……フンッ!!」
ガシャン!!
烏野える「成功!1つ目の移動を完了。バーの水平を完璧に保っています!」
及川徹「チッ、相変わらず無駄に筋がいいね……。」


烏野える「さあ、2つ目のジャンプ!ここを越えれば最初の休憩地点。影山、一切の迷いなく……飛んだ!」
ガガシャン!!
烏野える「捉えた!3本目の皿にバーが突き刺さるような衝撃!フライングバー攻略!影山、そのまま反動を使って休憩地点へと降り立ちました。……呼吸を整えます。」

③シャンデリアブランコリン

烏野える「さあ、因縁のエリアです。マリオを飲み込んだ3本のシャンデリア。影山、1本目を掴む前に、ユニフォームで手の汗を念入りに拭いた!……行くぞ!」


烏野える「1本目を確保!大きく前後にスイング。2本目への距離を測る……。……今だ!2本目に飛びついた!ここまでは順調、非常にスムーズだ!」
ダンデ「あいつ、空中での姿勢制御が抜群に上手いな。バレーで鍛えた空間把握能力か。」


烏野える「さあ、やってきた。魔の3本目!マリオが『滑る』と警告したあのシャンデリア!影山、大きくスイングを加速させる!……跳んだ!!」
影山飛雄「(心の中で)……ここだ!!」


烏野える「3本目を……掴んだ!……ああっと、やはり滑るか!?影山の身体が右側に大きく振られた!」
日向翔陽「影山ぁぁー!!耐えろー!!」
影山飛雄「ぐっ……!!」
烏野える「耐えている!片手になりかけながらも、強靭な握力でロープをねじ伏せた!しかし、この揺れで対岸へのジャンプのタイミングが狂ったか!?」


烏野える「影山、必死に体勢を立て直そうとスイングを繰り返す!しかし、腕の力が、乳酸が牙を剥く!……意を決して、対岸へ……飛んだぁぁーー!!」


影山飛雄「あああああ!!」


バシャーン!!


烏野える「ああーー!!影山飛雄も届かない!!マリオと全く同じ地点、休憩地点のわずか手前で力尽きた!!天才セッターをしても、このシャンデリアの呪縛は解けなかったのかーー!!」

913rd STAGE リタイア
影山飛雄(29)
バレー選手



日向翔陽「影山……!お前……!」
及川徹「……。……まあ、あんな体勢から飛んだらそうなるよね。飛雄ちゃんにしては、頑張ったんじゃない?」
影山飛雄「(水の中から、叩きつけるように水面を叩く)……クソ……ッ!!……日向、あそこは……。あそこは、指の力じゃねぇ……。全身を連動させねぇと、最後の一振りが……足んねぇ……。」


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