ジャンル別/小説/バラエティ/L07/1/1 のバックアップ(No.16)

青空の下、静まり返る会場に爆音が鳴り響く。
烏野える「さあ、ついに始まりました!名もなきアスリートから伝説のヒーローまで、100名の挑戦者がこの魔城に挑みます!」

1梨の妖精
ふなっしー

烏野える「トップバッターを飾るのは、千葉県船橋市が生んだ梨の妖精!ふなっしーだー!!」


黄色い体がスタート台で激しく上下に揺れる。
ふなっしー「ヒャッハー!!KARASUKEの頂点目指すなっしー!!」

制限時間 120秒


①クワッドステップス

烏野える「軽快な動きで1歩、2歩と足場を蹴る。」

②ローリングヒル

烏野える「勢いそのままにローリングヒルへ!回るローラーをものともせず駆け上がっていく!速い、速いぞ!」

③ジャイアントホイール

烏野える「ここで最初の難関。未知のエリアに短い腕を伸ばす!車軸をがっちりと掴んだ!おっと危ない!足先が水面をかすめるか!?耐えた!驚異の背筋で引きつけ、見事に攻略!」

④フィッシュボーン

烏野える「リズムが大事なフィッシュボーン。回転する骨を器用にかわしていく!」

⑤ぐらぐら吊り橋

烏野える「さあ、精神を削る吊り橋だ。初体験の揺れに足元が定まらない!」

⑥ドラゴングライダー

烏野える「1stステージ最大の鬼門!トランポリンへ向かってダッシュ!」


ベチャッ!バシャーン!!''


烏野える「ああーーーっ!届かない!梨の妖精、ドラゴングライダーの餌食となりました!無念のリタイア!」

11st STAGE リタイア
ふなっしー
梨の妖精



ふなっしー「(水の中から)次は絶対に梨の意地を見せてやるなっしー。みんな、後は頼んだなっしー!!」


烏野える「トップバッターのふなっしー、中盤まで素晴らしいスピードを見せましたが、ドラゴングライダーの壁は高かった!しかし、会場の熱気は最高潮です!」

2万引き小僧
渡辺ひろし(22)



烏野える「さあ、続いての挑戦者は……えー、ある意味で世間を騒がせた有名人!渡辺ひろし22歳!肩書きは『万引き小僧』。今日はその素早い手癖……ではなく、身のこなしを正義のステージで証明できるか!?」
渡辺ひろし「俺の逃げ足の速さ、見せてやるぜ」

①クワッドステップス

烏野える「独特の猫背スタイル、追っ手を振り切るかのような一歩目が早い!クリア!」

②ローリングヒル

烏野える「回転する巨大ローラー!かつて幾多の難所を潜り抜けてきた男の身のこなし!重心を極限まで低く保ち、這うように、駆け上がる!下りも完璧!」

③ジャイアントホイール

烏野える「ここは腕力の極限勝負!回転する巨大車軸に、ガッシリと掴みつく!腕が、限界まで伸びきる!足先が水面を……かすめる!……耐えた!奇跡の耐久力!クリア!」

④フィッシュボーン

烏野える「リズムが命のフィッシュボーン!骨の連打を、まるで店員の視線を避けるかの如く、慎重に、慎重に……!おっと、慎重になりすぎたか!タイムが、刻一刻と削られる!残り60秒を切った!」

⑤ぐらぐら吊り橋

烏野える「精神を削る魔の吊り橋!揺れが激しい!足元が定まらない!焦りが見える!しかし、意地で渡り切った!だが、体力は限界に近い!」

⑥ドラゴングライダー

烏野える「さあ、先ほどふなっしーが散ったエリア!」


ガシッ!!


烏野える「一本目のバーを掴んだ!滑降していく!二本目への飛び移り……跳んだ!!」


スカッ……バシャーン!!


烏野える「あーーーっと!!手が滑ったか!二本目のバーを掴みきれず、そのまま水の中へ吸い込まれたー!渡辺ひろし、逃げ切ることはできませんでした!冷たい水の中へ御用です!」

21st STAGE リタイア
渡辺ひろし(22)
万引き小僧



烏野える「やはりドラゴングライダー、魔のエリアです。序盤からリタイアが続いています!序盤から波乱の展開!ふなっしー、渡辺ひろしと、実力者たちがドラゴングライダーに沈みました。続いての挑戦者は、会場に爽やかな挨拶を届けてくれるこの方です!」

3ニコニコオールスターズ
ジョン・太郎・ハロー(25)



烏野える「公共広告機構のCMでおなじみ!『あいさつの魔法。』から、ジョン・太郎・ハロー25歳!世界に挨拶を広める彼が、今日はKARASUKEのエリアに挑みます!」
ジョン・太郎・ハロー「こんにちは!ありがとう!こんばんは!さようなら!魔法の言葉で…。」
烏野える「この坊やは、魔城を攻略できるか。」

①クワッドステップス

烏野える「軽快なスタート!」

②ローリングヒル

烏野える「回転ローラーが牙を剥く!しかし、慎重に……あっ!」


ツルッ!!バシャーン!!


烏野える「弾かれたーーー!!一瞬で水の中へ!『さようなら』が早すぎたーーー!」

31st STAGE リタイア
ジョン・太郎・ハロー(25)
ニコニコオールスターズ



ジョン・太郎・ハロー「(水の中から)楽しい仲間がぽぽぽぽーーーん!」


烏野える「これで3人続けてのリタイアです!」

4クマトモ1st ジャイアントホイールでリタイア
5ロイ1st フィッシュボーンでリタイア



烏野える「序盤から5人連続のリタイア!魔城の洗礼が次々と挑戦者を飲み込んでいきます。さあ、続いてはこの重苦しい空気を一変させる、あの親子が登場だ!」

6サイヤ人
パラガス(77)



烏野える「お待たせいたしました!伝説のサイヤ人の父、パラガス77歳!御年77歳とは思えぬ屈強な肉体。息子・ブロリーの見守る中、誇りを見せつけられるか!?」
ブロリー「……親父、頑張れ……!」
パラガス「ブロリーよ、見ておれ!」

①クワッドステップス

烏野える「重厚な足音を立てながら、一段ずつ確実に踏みしめていく!77歳、パワーで押し切る構えだ!」

②ローリングヒル

烏野える「回転するローラーを強引に足の指先で掴むかのような安定感!揺るがない!一歩一歩、魔の丘を登り切った!」

③ジャイアントホイール

烏野える「太い腕を伸ばした!車軸をがっしりとホールド!巨大な車輪が回るが、その背筋は微塵も揺るがない!クリア!」

④フィッシュボーン

烏野える「タイミングを見計らう!……今だ!回転する骨を弾き飛ばさんばかりの勢いで駆け抜ける!しかし、ここで時間を使いすぎたか!?」

⑤ぐらぐら吊り橋

烏野える「足元が揺れる!流石のサイヤ人もこの不安定さには苦戦か!必死にバランスをとり、対岸へ飛び移った!」

⑥ドラゴングライダー

烏野える「さあ鬼門!トランポリン、高く跳んだ!掴んだァァァ!!77歳、驚異の瞬発力だ!滑降して二本目へ……」


ガシィッ!!


烏野える「飛び移り成功!着地だ!」
ベジータ「ふん、意外にやるではないか」

⑦タックル

烏野える「しかし、残り時間はあと5秒しかない!!」


バンッ!!


烏野える「タイムアップーー!!」

61st STAGE リタイア
パラガス(77)
サイヤ人



パラガス「ぬぅ……おのれ、このワシが……!」
ブロリー「親父……よくやった。次は俺が仇を取る……!」


烏野える「圧倒的なパワーを見せたパラガスでしたが、1st後半の消耗は想像以上だったようです!サイヤ人の誇りをもってしても届かなかった1stステージ!現在、6名が挑んでクリア者はいまだゼロ。この悪い流れを断ち切れるか、22世紀からの救世主が登場です!」

7未来からやってきた猫型ロボット
ドラえもん



烏野える「誰もが知る国民的ヒーロー、ドラえもん!ネコ型ロボットとしての性能を見せつけ、のび太くんに勇気を与えられるか!?」
のび太「ドラえもーーん!無理しないで、でも頑張ってーー!」
ドラえもん「よし!頑張るぞ!」

①クワッドステップス

烏野える「短い足を必死に!」

②ローリングヒル

烏野える「丸い足が滑りやすい!転がり落ちるように……なんとか対岸へ!」

③ジャイアントホイール

烏野える「車軸に……えいっ!……ツルッ!滑る!指がない!これが弱点か!」


バシャーン!!


烏野える「離れたー!ドラえもん、ジャイアントホイールで散った!未来の希望が、水に沈む!」

71st STAGE リタイア
ドラえもん
未来からやってきた猫型ロボット



ドラえもん「(水の中から)うぅ、やっぱりあそこは指がないと厳しいよぉ……。のび太くん、あとは任せたよ……(泣)」

8マフラーちゃん1st ローリングヒルでリタイア
9ネココ1st ジャイアントホイールでリタイア



烏野える「序盤から名だたるヒーローたちが沈んでいくKARASUKE!クリア者はいまだ現れません。さあ、続いてはこの重苦しい空気を一変させる、嵐を呼ぶあの男の登場だ!」

10嵐を呼ぶ38歳
野原しんのすけ(38)



烏野える「かつての幼稚園児も、今や立派な……いや、相変わらずの38歳!野原しんのすけ!たくましく育ったその肉体で、カスカベ防衛隊の、そして野原一家の意地を見せられるか!?」
みさえ「しんのすけ!あんた、これでクリアしなかったら晩ごはん抜きよ!」
ひまわり「お兄ちゃん頑張って!」
野原しんのすけ「ほっほ〜い、母ちゃん。クリアしたら高級チョコビ買ってほしいゾ。」
烏野える「お気楽な挑戦者、しんのすけ!」

①クワッドステップス

烏野える「重厚になった体が、驚くほど軽い!ステップを刻む音は、もはやダンスのビートだ!一歩、二歩、三歩!軽やかに突破!」

②ローリングヒル

烏野える「さあ、魔の回転ローラー!しかし、かつて映画の世界で数々の死線を潜り抜けた体幹は衰えていない!重心をブラさず、一気に駆け上がった!下りもスムーズだ!」

③ジャイアントホイール

烏野える「ドラえもんが涙を呑んだエリア。しんのすけ、腕を大きく伸ばして……がっちりと車軸をキャッチ!強靭な背筋で引きつけ、円盤の回転を利用して対岸へダイブ!鮮やかだ、クリア!」

④フィッシュボーン

烏野える「リズムが命のフィッシュボーン!右、左、交互に襲い来る骨の連打を、ケツだけ星人の如き独特のステップでかわしていく!早い!無駄がない!」

⑤ぐらぐら吊り橋

烏野える「精神を削る吊り橋!しかし、しんのすけの目に迷いはない!一点を見つめて一気に駆け抜ける!まさに嵐!カスカベの旋風だ!」

⑥ドラゴングライダー

烏野える「鬼門!ドラゴングライダー!トランポリン、高く跳んだ!一本目を掴んだ!そして二本目へ……掴んだァァァ!!しんのすけ、二本のバーを制圧!対岸へ着地だ!」

⑦タックル

烏野える「タックル!野原家の底力、父の背中を追い続けた38歳の執念が爆発する!押せ!押せ!押し切った!!ハシゴを駆け上がる!」
パラガス「あのふざけた男が、俺が届かなかった最終壁にたどり着くだと…!?」

⑧そり立つ壁

烏野える「さあ、そり立つ壁!1回目、助走をつけて駆け上がる!……ああっ、届かない!2回目!……跳んだ!あと数センチ!残り10秒を切った!これが最後か!?」
みさえ「しんのすけー!走りなさい!あんたは野原家の長男でしょー!」
ひろし「しんのすけ、自分の足で一歩踏み出せ!」
烏野える「3回目、全力のダッシュ!!……ああーーー!!」


バンッ!!


烏野える「無情のタイムアップーー!!野原しんのすけ、そり立つ壁にあと一歩、あと一歩届きませんでした!」
しんのすけ「オラ、頑張ったよ。」

101st STAGE リタイア
野原しんのすけ(38)
嵐を呼ぶ38歳



レポーター「しんのすけさん!惜しい、本当にお惜しかったです!最後、あと指一本分で頂上というところでしたが、今のお気持ちは!?」
​野原しんのすけ「ふぅ……。おねいさん、そんなに顔を近づけるとオラ、照れちゃうゾ。熟した色気に、壁を登る体力を吸い取られちゃったなぁ、もぅ。」
​レポーター「(少し頬を赤らめて)も、もう!茶化さないでください!でも、あのドラゴングライダーを軽々と越えていく姿、本当にかっこよかったですよ!」
​野原しんのすけ「それほどでもないゾ〜。でも、やっぱり母ちゃんの『晩ごはん抜き』の呪いより、おねいさんの応援の方が力が湧いた気がするゾ。次はオラと二人で、愛のそり立つ壁を越えてみない?」
​野原みさえ「(客席から身を乗り出して)こらーーーっ!しんのすけ!何が愛の壁よ!さっさと戻ってきなさい!あんた、結局タイムアップなんだから、約束通り今日の晩ごはんはナシよ!!」
野原しんのすけ「そんな〜!」


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