1st Stage:制限時間 120秒


青空の下、静まり返る会場に爆音が鳴り響く。
烏野える「さあ、ついに始まりました!名もなきアスリートから伝説のヒーローまで、100名の挑戦者がこの魔城に挑みます!実況は私、烏野えるがお送りします!」

1梨の妖精
ふなっしー

「トップバッターを飾るのは、千葉県船橋市が生んだ梨の妖精!ふなっしーだー!!」


黄色い体がスタート台で激しく上下に揺れる。
ふなっしー「ヒャッハー!!KARASUKEの頂点目指すなっしー!!」


烏野える「1stステージ、スタート!」

①クワッドステップス

軽快な動きで1歩、2歩と足場を蹴る。妖精とは思えない瞬発力だ!
ふなっしー「なっしー!なっしー!なっしー!!」
最後の足場から大きく跳躍!

②ローリングヒル

「勢いそのままにローリングヒルへ!回るローラーをものともせず駆け上がっていく!速い、速いぞ梨の妖精!」
下りも一気に駆け抜け、対岸へ着地。

③ジャイアントホイール

ここで最初の難関。短い腕で車軸をがっちりと掴む。
ふなっしー「腕が……腕が届きにくいなっしー!でも負けないなっしー!」
車輪が回転し、体が水面ギリギリまで沈む。
烏野える「おっと危ない!足先が水面をかすめるか!?耐えた!腕をひきつけて、見事に攻略!」

④フィッシュボーン

烏野える「リズムが大事なフィッシュボーン。回転する骨を器用にかわしていく!」
ふなっしー「右なっしー!左なっしー!……おっとっと!」
少しバランスを崩すが、驚異的な体幹で踏みとどまる。

⑤ぐらぐら吊り橋

烏野える「さあ、ここが精神を削る吊り橋だ。揺れる、激しく揺れている!」
ふなっしー「揺れすぎて梨汁が出そうになっしー……!」
小刻みなステップで一気に駆け抜けた!

⑥ドラゴングライダー

烏野える「1stステージ最大の鬼門!トランポリンへ向かってダッシュ!」
ふなっしー「ヒャッハー!!」
ベチャッ!
烏野える「ああっ!?踏み込みが甘いか!?バーに手が届かない!ふなっしー、空中を舞う!」


バシャーン!!


烏野える「あーっと!!梨の妖精、ドラゴングライダーの餌食となりました!無念のリタイア!」

11st STAGE リタイア
ふなっしー
梨の妖精



ふなっしー「(水の中から)次は絶対に梨の意地を見せてやるなっしー。みんな、後は頼んだなっしー!!」


烏野える「トップバッターのふなっしー、中盤まで素晴らしいスピードを見せましたが、ドラゴングライダーの壁は高かった!しかし、会場の熱気は最高潮です!」

2万引き小僧
渡辺ひろし(22)



烏野える「さあ、続いての挑戦者は……えー、ある意味で世間を騒がせた有名人!『ひろしの日記』より、渡辺ひろし22歳!肩書きは『万引き小僧』。今日はその素早い手癖……ではなく、身のこなしを正義のステージで証明できるか!?」
渡辺ひろし「……ふん、あんな梨の化け物と一緒にすんなよ。俺の逃げ足の速さ、見せてやるぜ」
烏野える「1stステージ、スタート!」

①クワッドステップス

烏野える「独特の猫背スタイルでスタート!1歩目が早い!やはり追われる者の本能か、ステップを刻むスピードはなかなかのものです!」

②ローリングヒル

烏野える「ローラーを登る動きも軽快。しかし、少し挙動が不審だ!キョロキョロと周りを気にしながら下っていく!」
渡辺ひろし「(ボソッと)……防犯カメラはどこだ……」
烏野える「カメラはそこら中にあります!無事に対岸へ!」

③ジャイアントホイール

烏野える「さあ、腕力が問われるジャイアントホイール。22歳の若さを見せられるか?」
渡辺ひろし「うおっ、これ重てぇな……!」
回転する車輪に必死にしがみつく。腕が伸びきり、足先が水面ギリギリ!
烏野える「危ない!今、靴の底が水を触ったか!?セーフ!なんとか耐えきった!」

④フィッシュボーン

烏野える「ここもリズム良く進む……が、おっと!?骨に当たらないよう避ける動きが、まるで店員の視線を避けるかのようです!」
渡辺ひろし「(独り言)右から来た……次は左か……!」
慎重になりすぎて時間をロスしている!残り時間は60秒を切った!

⑤ぐらぐら吊り橋

烏野える「焦りが見え始めたか!足元がぐらついている!」
渡辺ひろし「クソッ、揺れやがって……!」
なんとか渡りきるが、体力の消耗が激しい。

⑥ドラゴングライダー

烏野える「さあ、先ほどふなっしーが散ったエリア!渡辺ひろし、ロイター板を強く蹴った!」
ガシッ!!
烏野える「掴んだ!一本目のバーを掴みました!滑降していく!二本目への飛び移り……跳んだ!!」


スカッ……


「あーーーっと!!手が滑ったか!二本目のバーを掴みきれず、そのまま真っ逆さまだー!」


バシャーン!!


烏野える「渡辺ひろし、逃げ切ることはできませんでした!冷たい水の中へ御用です!」

21st STAGE リタイア
渡辺ひろし(22)
万引き小僧



烏野える「やはりドラゴングライダー、魔のエリアです。序盤からリタイアが続いています!」
「万引きは犯罪なっしー!」というふなっしーの叫びが響く中、会場にはなんとも穏やかなメロディが流れ始めます。


烏野える「序盤から波乱の展開!ふなっしー、渡辺ひろしと、実力者たちがドラゴングライダーに沈みました。続いての挑戦者は、会場に爽やかな挨拶を届けてくれるこの方です!」

3ニコニコオールスターズ
ジョン・太郎・ハロー(25)



烏野える「公共広告機構のCMでおなじみ!『あいさつの魔法。』から、ジョン・太郎・ハロー25歳!世界に挨拶を広める彼が、今日はKARASUKEのエリアに挑みます!」
ジョン・太郎・ハロー「こんにちは!今日は精一杯頑張ります!皆様、応援よろしくお願いします!」
烏野える「なんとも礼儀正しい!その誠実な心で、魔城を攻略できるか。1stステージ、スタート!」

①クワッドステップス

烏野える「さあ、軽快な足取り!一歩踏み出すごとに、まるでお辞儀をしているかのような丁寧な身のこなしです!」
ジョン・太郎・ハロー「はいっ!はいっ!はいっ!」
烏野える「流れるように4つの足場をクリア!誠実さが走りに現れています!」

②ローリングヒル

烏野える「続いては回転するローラーが牙を剥くローリングヒル!登りは順調、リズム良く駆け上がっていく!」
ジョン・太郎・ハロー「よし、次は下りですね。慎重に……あっ…。」
烏野える「おっと、観客席に挨拶をしたか!?下りのローラーでバランスを崩した!」
ツルッ!!
烏野える「あーーーっ!!ローラーに足をすくわれた!体勢を立て直せない!」


バシャーン!!


烏野える「なんとーー!!ローリングヒルの下りで痛恨の着水!ジョン・太郎・ハロー、丁寧な挨拶が仇となったか、ここでリタイアです!」

31st STAGE リタイア
ジョン・太郎・ハロー(25)
ニコニコオールスターズ



ジョン・太郎・ハロー「(水の中から)すみません……油断しました。でも、応援してくれた皆様、ありがとうございました!さようなら!」


烏野える「水の中でも礼儀を忘れない!しかし、KARASUKEは挨拶だけで通してくれるほど甘い場所ではありませんでした!これで3人続けてのリタイアです!」

4クマトモ1st ジャイアントホイールでリタイア
5ロイ1st フィッシュボーンでリタイア



烏野える「序盤から5人連続のリタイア!魔城の洗礼が次々と挑戦者を飲み込んでいきます。さあ、続いてはこの重苦しい空気を一変させる、銀河最強(自称)の親子が登場だ!」

6サイヤ人
パラガス(77)



烏野える「お待たせいたしました!惑星ベジータより、伝説のサイヤ人の父、パラガス77歳!御年77歳とは思えぬ屈強な肉体。息子・ブロリーの見守る中、サイヤ人の誇りを見せつけられるか!?」
パラガス「ふん……。この程度の障害物、サイヤ人の王となる私には造作もないことだ。ブロリーよ、見ておれ!」
烏野える「自信満々のパラガス!1stステージ、スタート!」

①クワッドステップス

烏野える「力強い踏み込みだ!重厚な足音を立てながら、4つのステップを粉砕せんばかりの勢いで駆け抜けていく!」

②ローリングヒル

烏野える「ローラーが回る?そんなことは関係ないと言わんばかりのパワー!強引に登り、強引に下りきった!」
パラガス「ぬううん!」

③ジャイアントホイール

烏野える「車軸をガッシリと掴む!腕の筋肉がはち切れんばかりに膨らんでいる!軽々と回転を制御し、対岸へ飛び移った!」

④フィッシュボーン

烏野える「回転する骨を腕でなぎ払い……おっと、触れるのはOKですが、サイヤ人のパワーでは骨が折れてしまいそうだ!難なくクリア!」

⑤ぐらぐら吊り橋

烏野える「不安定な足場も、その圧倒的な体幹でねじ伏せる!一歩、一歩が重い!着実に前進していく!」

⑥ドラゴングライダー

烏野える「さあ、ここが勝負!ロイター板を強く踏み込んだ!高い!跳躍力が違う!」
ガシィッ!!
烏野える「バーを掴んだ!凄まじい握力だ!滑降し、二本目への飛び移りも……見事に成功!着地も完璧だ!」

⑦タックル

烏野える「さあ、パラガスのパワーが最も活きるエリア、タックルだ!総重量480kgの壁が立ちはだかる!」
パラガス「ふんっ!この私が……このようなガラクタに……。ぬうおおおおおぉぉ!!」
烏野える「1台目、140kgを突破!続いて160kg!しかし、ここで少し足が止まったか!?顔が赤くなっている!」
パラガス「ぐぬぬ……、バカな!体が……動かん!?足の筋肉が……!!」
烏野える「あーーーっと!!なんとパラガス、180kgの最終壁を前にして足が止まった!サイヤ人の誇りが、鉄の塊に押し返されている!」
パラガス「うおおお……ブロリー!助け……いや、なんでも……ぐはぁっ!!」


プーッ!!(タイムアップの音)


烏野える「タイムアップーー!!パラガス、最後はパワー切れか!?タックルを押し切ることができず、無念のタイムアップです!」

61st STAGE タイムアップ
パラガス(77)
サイヤ人



パラガス「(膝をつきながら)はぁ、はぁ……。腐った壁め……。私の計算では、もっと楽に動くはずだったのだ……」


烏野える「圧倒的なパワーを見せたパラガスでしたが、1st後半の消耗は想像以上だったようです!」
烏野える「サイヤ人の誇りをもってしても届かなかった1stステージ!現在、6名が挑んでクリア者はいまだゼロ。この悪い流れを断ち切れるか、22世紀からの救世主が登場です!」

7未来からやってきた猫型ロボット
ドラえもん



烏野える「誰もが知る国民的ヒーロー、ドラえもん!四次元ポケットは封印してのガチンコ勝負です!ネコ型ロボットとしての性能を見せつけ、のび太くんに勇気を与えられるか!?」
ドラえもん「ポケットがなくても、ロボットの底力を見せるよ!頑張るぞ!」
烏野える「ドラえもん、1stステージ、スタート!」

①クワッドステップス

烏野える「短い足を必死に動かして1歩、2歩!意外にも軽快なステップだ!バランスを崩すことなく、4つの足場を突破しました!」

②ローリングヒル

烏野える「ローラーの回転に少し足を取られているか!?おっと、丸い足が滑りやすい!しかし、転がり落ちるようにしてなんとか対岸へ!危なかった!」

③ジャイアントホイール

烏野える「さあ、ドラえもんにとっての難所、ジャイアントホイール。あの丸い手で、果たして車軸を掴めるのか!?」
ドラえもん「えいっ!……あ、あれ? ツルツル滑るよ!」
烏野える「あーーーっと!!ペタペタ吸着するはずの手が、オイルで滑るのか!?車輪が回転し始めた瞬間、耐えきれずに手が離れたー!」
ドラえもん「わぁ〜〜〜!!タケコプタ〜〜〜(持ってない)!!」


バシャーン!!


烏野える「無情にも水しぶきが上がった!ドラえもん、自慢の握力(?)が通用せず、ジャイアントホイールでリタイアです!」

71st STAGE リタイア
ドラえもん
未来からやってきた猫型ロボット



ドラえもん「(水の中から)うぅ、やっぱりあそこは指がないと厳しいよぉ……。のび太くん、あとは任せたよ……(泣)」


烏野える「指のない丸い手が、まさかの弱点となってしまいました!これで7名が全滅。魔城の呪縛を解くのは一体誰になるのか!?」

8クマトモ1st ローリングヒルでリタイア
9ロイ1st ジャイアントホイールでリタイア



烏野える「序盤から名だたるヒーローたちが沈んでいくKARASUKE!クリア者はいまだ現れません。さあ、続いてはこの重苦しい空気を一変させる、嵐を呼ぶあの男の登場だ!」

10嵐を呼ぶ38歳
野原しんのすけ(38)



烏野える「かつての幼稚園児も、今や立派な……いや、相変わらずの38歳!野原しんのすけ!たくましく育ったその肉体で、カスカベ防衛隊の、そして野原一家の意地を見せられるか!?」
野原しんのすけ「ほっほ〜い、38歳になってもお尻の筋肉はピチピチだゾ。」
烏野える「お気楽な挑戦者、しんのすけ、1stステージ、スタート!」

①クワッドステップス

烏野える「おっと、いきなり低い姿勢だ!ケツだけ星人のリズムで足場を渡っていく!速い、意外なスピードだ!」

②ローリングヒル

「ローラーの上で軽快なステップ!38歳になっても体幹は衰えていない!『アクション仮面・ローリング・アタック!』と叫びながら一気に下りきった!」

③ジャイアントホイール

「腕を大きく伸ばして車軸を掴む!ここも高い身体能力でクリア!無駄な動きが全くありません!」

④フィッシュボーン

「回転する骨を、まるでダンスを踊るようにかわしていく!これは……今日初めてのクリア者の予感か!?」

⑤ぐらぐら吊り橋

「揺れる足場もなんのその!一点を見つめて駆け抜けた!残り時間は……まだ40秒以上ある!」

⑥ドラゴングライダー

「鬼門のドラゴングライダー!トランポリンを高く跳んだ!ガシッとバーを掴む!滑降、そして……移りも成功!ついにこのエリアを突破した!」

⑦タックル

「さあ、38歳の底力を見せろ!140kg、160kg、180kg!野原一家の家計を支えるパワーで押し切った!残るはそり立つ壁のみ!」

⑧そり立つ壁

「さあ、最終エリアだ!1回目、助走をつけて駆け上がる!……ああっ、届かない!指先がわずかに届かなかった!」
野原しんのすけ「おぉ〜、結構高いゾ……。でも負けないゾ!」
「2回目!さらにスピードを上げて……跳んだ!しかし、あと数センチ!壁の頂上が遠い!」
「残り10秒を切った!これが最後か!?3回目、全力のダッシュ!!……ああーーー!!」


プーッ!!(タイムアップの音)


烏野える「無情のタイムアップーー!!野原しんのすけ、そり立つ壁にあと一歩、あと一歩届きませんでした!クリアまで残り数メートルのところで終わりました!」

101st STAGE タイムアップ
野原しんのすけ(38)
嵐を呼ぶ38歳



野原しんのすけ「(壁の下で大の字になる)」


烏野える「結果はタイムアップでしたが、今日一番の盛り上がりを見せてくれました!」


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