烏野える「これほどまでに非情な連鎖が続く夜があったでしょうか!月下の奇術師、そしてパルデアのトップチャンピオンまでもが第1エリアの闇に呑み込まれ、会場は言葉を失うほどの衝撃に包まれています。しかし、この絶望的な『負の流れ』を断ち切れるのは、この男の不敵な笑みだけかもしれません!かつてコートのすべてを統べ、アルゼンチンの地で世界の高さを知った『大王様』が、満を持して緑山に降臨します!後輩である影山飛雄が前回見せた快進撃は、彼にとって最大の着火剤となったことでしょう。どんな逆境でも、どんな強敵が相手でも、自らのセンスを磨き、才能を開花させてきた男に、不可能の文字は似合わない!すべてのチャレンジャーが震え上がるこの絶望的な流れを、華麗なトリックパスのように一変させてみせろ!」

93バレー選手 青葉城西高校卒業生
及川徹(32)



烏野える「及川徹、32歳!……さあ、緑山のコートを支配する準備は整ったか!?」
及川徹「(不敵に笑い、カメラに向かってピースを向けながら)……みんな、お待たせ。及川さんのショータイム、しっかり目に焼き付けてね!」
岩泉一「……及川!……信じてるぞ、クソ及川!」
及川徹「(一瞬だけ真剣な表情になり)……わかってるよ、岩ちゃん!」


プッ、プッ、プッ、プー!

①プリズムシーソー

烏野える「運命のホイッスルが鳴り響いた!及川徹、まずは第1エリア・プリズムシーソー!アルゼンチンで研鑽を…ああーーーっと!!水が左足についてしまったか!?」
岩泉一「え!?」
影山飛雄「何が起こったんだ!?」
金田一勇太郎「まさか…!?」
烏野える「これはリタイアです!」


REPLAY
烏野える「一歩一歩は完璧に見えた及川。しかし、ローリングヒルへ飛び移った際。右足はローリングヒルについているが、左足が着水しています。これは失格です。」

931st STAGE リタイア
及川徹(32)
バレー選手 青葉城西高校卒業生



レポーター「及川さん、残念でした……。まさか、最初のエリアで終わってしまうとは……。」
及川徹「……え?失格?ちょっと待ってよ、及川さん今、完璧に登りきったでしょ?最高のパフォーマンスだったよね!?」
岩泉一「……おい、及川。お前、気づいてねぇのか。飛び移った時に左足がバシャッといってんだよ。……詰めが甘ぇんだよ、クソ及川!」
影山飛雄「……及川さん。あんだけ大口叩いて、結局『足元』がお留守だったんすか。……ダサすぎます。」
日向翔陽「大王様!……今の、及川さんらしくないですよ!もっとこう、ビュンッ!って行くところが見たかったのに……!」
及川徹「(しばらく水面を見つめた後、天を仰いで)……っ、あーーーもう!最悪!及川さんの華麗な1stクリアが……!……飛雄、チビちゃん。……今の、見なかったことにしてくれない?……岩ちゃんも、そんな怒んないでよ……及川さん、今世界で一番凹んでるんだからさ……。」


烏野える「前回、敢闘賞を手にした弟・晃輝がドラゴングライダーで散ったあの無念……そのバトンを受け取ったのは、同じ血を分けた兄。そして、妹・美兎さんの祈りも、その背中に宿っています。自衛隊の過酷な訓練で鍛え上げた精神と肉体は、この絶望的な連鎖をも断ち切る強靭な楔となるか!日垣家の長男、その覚悟を今、証明する時!」

94陸上自衛隊員
日垣聖輝(23)



烏野える「日垣聖輝、23歳!」
日垣晃輝「兄貴!リベンジ頼むぞ!」
日垣美兎「お兄ちゃん、頑張って!」
日垣家の父「聖輝!己を信じて、突き進め!」
日垣家の母「気をつけてね!」


プッ、プッ、プッ、プー!

①プリズムシーソー

烏野える「日垣家の長男、聖輝。まずは第1エリア・プリズムシーソー。弟の晃輝は前回、ドラゴングライダーまで進みました…」


バシャーーーン!!


烏野える「がああーーっと!!」
日垣晃輝「兄貴ーーー!!」
日垣美兎「えっ…。」

941st STAGE リタイア
日垣聖輝(23)
陸上自衛隊員



烏野える「日垣聖輝、プリズムシーソーからローリングヒルの飛び移りの際、2本目が回ったか!?滑って落水!」


REPLAY
烏野える「プリズムシーソーからローリングヒルの飛び移り。足を入れることはできましたが、右足が滑ってしまい、そのまま背中から水面へ叩きつけられました。日垣家のリベンジは、ここで潰えた……!」


烏野える「約13年の時を経て、あのお兄さんが聖地に帰ってきました!かつて第22回、第24回と、2度の2nd STAGE進出を果たした、まさに芸能界最強の身体能力を持つ男!」

95タレント
佐藤弘道(57)



烏野える「佐藤弘道、57歳!」
佐藤史哉「父さん、自分のペースで行って!」
佐藤友哉「親父、かっこいいところ見せてくれ!」
佐藤久美子「弘道さん、信じてるわよ!」


烏野える「運命の歯車が再び動き出した!佐藤弘道、13年ぶりの実戦開始です!まずは新エリア、プリズムシーソー。2013年、第29回大会。第1エリアで涙を飲んでから、彼の中で時計は止まったままでした。しかし今日、息子たちの前でもう一度…」


バシャーーーン!!


烏野える「輝くためにーーーーー!!」
佐藤史哉「父さん!!」
佐藤友哉「親父ーーっ!!」

951st STAGE リタイア
佐藤弘道(57)
タレント



烏野える「レジェンド復活ならず……!佐藤弘道、ローリングヒルに足が届かず…そのまま落水!」


REPLAY
烏野える「プリズムシーソーの中央部分から、ローリングヒルの1本目のローラーへ飛ぶが、距離が足りず…そのまま水の中へと沈んだ。」


レポーター「弘道さん、惜しかったです……。久しぶりの緑山、いかがでしたか?」
佐藤弘道「(水の中から上がり、苦笑いしながら)……いやぁ、やっぱりここは厳しい場所ですね。練習ではもっと動ける自信があったんですけど、本番の魔力というか、新エリアの洗礼をまともに受けてしまいました。……でも、この場所にまた立てて、家族に応援してもらえて、本当に幸せでした。ありがとうございました!」


烏野える「信じられない……悪夢だ!栄光を知る者たちが、揃いも揃ってスタート直後のシーソーに沈んでいく!95人が挑み、2ndステージに駒を進めたのはわずか3名!1stステージの挑戦者も残り5名!この絶望の連鎖を止めるの者は現れるのか!?続いての登場は、ジャングルからやってきたパワーの化身!」

96コングファミリー
ドンキーコング(49)



烏野える「ドンキーコング、49歳!」
ディディーコング「ドンキー!落ち着いて行けよ!」
ディクシーコング「あなたなら、あの壁だって一捻りでしょ!」
ドンキーコング「見てろよ!?」


プッ、プッ、プッ、プー!

①プリズムシーソー

烏野える「ジャングルの王者が吠えた! プリズムシー…」


バシャーーーン!!


烏野える「ソーーー!」
マリオ「もう終わりかよ!」
ルイージ「ドンキーにしては厳しすぎたかな?」
スグリ「はっ!?」

961st STAGE リタイア
ドンキーコング(49)
コングファミリー



烏野える「シーソーの左端に手をついた瞬間、重心が耐えられず…そのまま叩き落とされたーーーーー!」


REPLAY
烏野える「スタート地点からプリズムシーソーへ向かって飛び込むドンキーコング。しかし、シーソーの左端に少し手が触れただけで、そのまま水の中へ引きずり込まれました。パワーが裏目に出たか…!」


スグリ「いよいよ、俺の出番だ…!さっきからプリズムシーソーの連鎖が続いているけど、大丈夫かな?」
ゼイユ「ちょっと、スグ!何弱気なこと言ってんのよ!あんた、あのブルーベリー学園の『元チャンピオン』でしょ!?あんな大きな図体のサルが勝手に自滅しただけなんだから、あんたなら余裕のはずよ!」
カキツバタ「スグリならドラゴングライダーも余裕じゃないか?おいらはここで落ちたけどね!」
ネリネ「スグリさん、頑張ってください!」
アカマツ「激辛カレー食った時みたいに、ババっと行ってこいよ!」
タロ「スグリくん、大丈夫です。あなたは誰よりも努力してきました。……かわいく、完璧なリベンジを見せてくださいね!」
スグリ「……わかった。……姉ちゃん、みんな。……見てて。俺はもう、あの頃の弱虫じゃない……!この魔城、俺が『完封』してやる……!」


VTR
ブルーベリー学園、元チャンピオン。気弱な少年だった彼は、強さを追い求めるあまり、一度はその心に深い闇を宿した。しかし、激闘の末に自らを見つめ直し、今、彼は「本当の強さ」を求めてこの場に立っている。


スグリ「……3年ぐらい前は自分のことしか見えてなかった。でも、今は違う。……応援してくれる人がいて、倒さなきゃいけない壁がある。……チャンピオンの座は降りたけど、俺の魂まで負けたわけじゃない。……行くよ、緑山。俺の『本気』、刻み込んでやる……!」


大会前は姉と一緒にドラゴングライダーを一生懸命練習した。姉は『Type-L』にも出場。その時はドラゴングライダーでリタイアを喫した。スグリはどうだ!?


烏野える「かつて最強を追い求め、孤独な頂で自分を見失いかけた少年。しかし、仲間との絆を再確認し、迷いを振り払ったその瞳には、今、真の強さが宿っています!姉・ゼイユの無念、そして先ほど沈んだトップチャンピオンの誇り……その全てを背負うのは、元ブルベリーグチャンピオン!ブルーベリー学園の仲間たちの熱き声援を背に、闇を抜け出した少年が今、光り輝くクリアのボタンへと手を伸ばします!」

97ブルーベリー学園 元チャンピオン
スグリ(17)



烏野える「スグリ、17歳!」
ゼイユ「スグ!あんたまであんなシーソーで落ちたら、実家に帰らせないからね!シャキッとしなさい!」
スグリ「……わかってるよ、ねーちゃん!……行ってくる!」


プッ、プッ、プッ、プー!

①プリズムシーソー

烏野える「まずは因縁のプリズムシーソー。今日、姉のゼイユはこの第1エリアでリタイアをしてますが、弟としてはその仇を討てるか!?」
タロ「スグリくん、いい感じですよ!」

②ローリングヒル

烏野える「飛び移った!この2ヶ月間、彼は姉と一緒にドラゴングライダーの特訓を重ねてきたと言います。ローリングヒルも突破!」

③スクリュードライバー

烏野える「ブルーベリー学園で培った集中力が光る!」


カチャッ!


烏野える「ネリネとカキツバタはくらいついてます!さあ、スグリはどうだ!?くらいついたー!」
ゼイユ「気を抜くんじゃないわよ、スグ!」

④フィッシュボーン

烏野える「20本の骨が回るフィッシュボーン!姉・ゼイユはこの前の『Type-L』、この先のドラゴングライダーで涙を呑みました。その背中を見てきたスグリにとって、ここは絶対に通過しなければならない関門だ!」
ダンデ「そのまま、1stステージクリアへ突っ込むんだ!」

⑤ポッピングロード

烏野える「新エリア、ポッピングロード!沈み込む円柱!スグリ、ひざを柔らかく使い、衝撃を吸収している!かつて孤独に打ち震えた少年の足取りは、今や誰よりも力強い!」
ホップ「次はフライングハングだ!」

⑥フライングハング

烏野える「鬼門のフライングハング!まずは滑り台を一気に滑り降りる!さあ、ロープを掴めるか!?……掴んだ!ぶら下がっているぞ!?手を伸ばしてネットを掴めるか!?掴んだーーー!ネットを掴みながらスピーディーに進んでいく!」
ビート「いよいよ、ドラゴングライダーだ!」

⑦ドラゴングライダー

烏野える「今日この日のために二人三脚で対策を練ってきたドラゴン…」


スカッ……!バシャーーーン!!


烏野える「グライダーーーーー!!」
ゼイユ「えっ!?嘘でしょ!?」
アカマツ&タロ&ネリネ&カキツバタ「ああーーーーー!!」
サトシ「無理だったか…。」
ダンデ「今回は異常だろ…。」
マリオ「ああーーーーー!!」
ルイージ「スグリまで落ちてしまったか!」

971st STAGE リタイア
スグリ(17)
ブルーベリー学園 元チャンピオン



烏野える「スグリ、ドラゴングライダーに散る!トランポリンの踏み込みがわずかに浅かったか!?バーに届かなかった!」


REPLAY
烏野える「ゼイユの仇を討ちたいスグリ。トランポリンを踏み込むが…バーに手が届くことができず!そのまま落水!練習に練習を重ねたエリアでしたが、本番の魔物に足元をすくわれたか……!」


レポーター「スグリさん……お姉さんと一緒に練習してきたエリアでしたが……。」
スグリ「(水の中から上がり、膝をついて悔しそうに地面を叩く)……くそっ、……あんなに練習したのに……。……ねーちゃん、ごめん。……バーが、思ったより遠かった……。……でも、俺、最後まで逃げずに跳んだよ……。……次は絶対、あのバーを掴んでみせるから……!」
ゼイユ「(目に涙を溜めながら)……スグのバカ!……でも、いいジャンプだったわよ!……次は二人でクリアするわよ、わかった!?」
スグリ「……っ、う、うう……。ねーちゃん……みんな……ごめん……。」
カキツバタ「……顔上げな、スグリ。ドラゴングライダーまで来たのは、今日ここまでのメンバーじゃお前が一番だ。十分、元チャンピオンの意地は見せてもらったぜ。」
タロ「……はい。とっても、とってもカッコよかったですよ!スグリくん。最後の一歩まで、全然弱気じゃありませんでした!」
ネリネ「解析データを超えた、本番の重圧……。それを乗り越えようとしたスグリさんの勇気、肯定します。お疲れ様でした。」
アカマツ「スグ!今のジャンプ、激辛カレー100杯分くらいの熱さがあったぞ!次は絶対、あのバーをへし折る勢いで掴もうぜ!」
サトシ「惜しかったなぁ……!でも、スグリ。あの跳ぶ瞬間の目、最高によかったぞ!俺まで熱くなった!」
ダンデ「素晴らしい挑戦だった!結果はリタイアだが、君がここへ向かってきたその『情熱』は、決して間違いじゃない。ナイス・ファイトだ!」
ホップ「スグリ……!あんなに高く跳べるなら、次は絶対に届くよ。俺も次は負けてられないな!」
ビート「……ふん。バーに嫌われただけでしょう。次はもっとエレガントに、かつ確実に仕留めてみせることですね。」
マリィ「……スグリ。あんたの気合、エール団のみんなにも届いとるよ。よう頑張ったね。」
ネズ「……ええ。心に響くジャンプでしたよ。まるで、魂の叫びのような……ロックな挑戦でした。」
キバナ「おいおい、スグリ!そんなところで縮こまってんなよ!俺様の自撮りに映る時は、いつもの不敵なツラしてろよな!」
オモダカ「……見事な集中力でした。トップチャンピオンである私が落ちたプリズムシーソーを難なく越え、ここまで来た。スグリ、貴方はやはり、素晴らしい才能の持ち主です。」
ネモ「スグリ!今の、実質バトルに勝ったようなもんだよ!あんなに速く駆け抜けるなんて、私、もっとワクワクしちゃった!」
ペパー「……おい。そんなに凹むなよ。帰ったら、とびきりスタミナのつくヌシ料理作ってやるからさ。それで元気出せよ!」
ボタン「……乙。……正直、あんな高いところから落ちるの、私なら無理。スグリ、普通にヤバいよ。……尊敬する。」
ゼイユ「……ほら、立てスグ!いつまでも濡れた格好でいないの!あんた、あたしが次にリベンジする時まで、しっかりサポートしなさいよね!」
スグリ「(みんなの言葉に、ゆっくりと顔を上げ、涙を拭いながら)……。……。……うん、……わかった。……みんな、ありがとう。……次は、……次は絶対に、……俺が、緑山の『頂上』を獲る……!」
マリオ「後は僕に任せろ!」
ルイージ「マリオは100番だからね!その次の次だ!」


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