2nd STAGE


1stステージを突破し、歓喜に沸いたのも束の間。チャレンジャーたちの前に立ちはだかるのは、1stとは比較にならないほどの『絶望』。
かつてない滑り、かつてない重圧。指先一つ、足首の僅かな狂いが命取りとなる。この2ndステージは、ただの『通過点』ではない。己の限界を証明し、選ばれし者のみが許される『聖域』、3rdステージへの門番である。


レポーター「2ndステージ、挑戦者の意気込みを!」
マリオ「ルイージやヨッシーの分、僕が受け継ぎたいと。」
レポーター「最初の2ndステージ、意気込みを聞かせていいですか?」
影山飛雄「2ndは正確さだけじゃなく、スピードももっと上げていく。日向には絶対に負けねぇ。」
日向翔陽「影山のタイム、ムカつくー!俺も2ndステージをクリアみせる!画面の前の谷地さーん、見ててー!」
竈門炭治郎「ぬめぬめロードはテレビでも観たことない超難関なエリアだからな。最低でもそこまではいきたい。」
緑谷出久「なんとか突破できたから、ここでもクリアを見せて頑張りたいと思います。」
トムラ颯也「ピアノスライダーにぬめぬめロード。テレビでも観たことない初見殺しエリアばっかりだぞ!」
サトシ「ピアノスライダー、どうやって、攻略するんだ。」
宮口元輝「あのスライダー、鍵盤に手をついたら失格って、結構厳しそう。」
ガイ「なんとかクリアしたい!」
マイケル・サンチェス「OK!ポリー、パパはまだまだ止まらないよ!」
カラテ家「ぬめぬめロード…。初めて聞いたッス!」
七松小平太「ピアノスライダー?ぬめぬめロード?面白そうなエリアばっかりじゃないか!」
潮江文次郎「面白いわけがあるか小平太!」
ダンデ「たとえどんな初見殺しのエリアが待ち構えていようとも、道を切り拓くのがチャンピオンの役目だ。頑張ろうな!ホップ!」
ホップ「おう!」
北信介「2ndステージか…俺なら楽勝だ!」
トムラ颯也「……『楽勝』、か。その余裕が、この魔城で最後まで通用するか見ものだな。でも、その自信……嫌いじゃないぜ。」
ソラ・ハレワタール「楽勝……!?なんて頼もしい言葉でしょう!」
トムラ颯也「(フッと笑って)よし、まずは俺が、その『絶望』ってやつをこの足で突破してやる。見てろよ!」


烏野える「さあ、ここからは鋼の肉体と強靭な精神が試される第2の試練、2ndステージの幕開け!1stステージを突破した14名の猛者たちが、さらなる絶望と栄光の狭間に挑む!3rdステージ、そして、完全制覇に向け、歩を進めることができるのか!?」

36KARASUKE予選会1位
トムラ颯也(20)



烏野える「最初の挑戦者は…史上空前のサバイバル・エンターテインメントで、ハンターを翻弄し数々のミッションを攻略してきた若きランナー!トムラ颯也、20歳!」
西善寺ルナ「颯也、落ち着いて!あなたならいけるわ!」
烏野える「2ndステージ、最初の進出者はトムラ颯也になるでしょうか!?」

制限時間 95秒



プッ、プッ、プッ、プー!

①ピアノスライダー

烏野える「トムラが行く!まずはオリジナルエリア・ピアノスライダー!」
西善寺ルナ「あなたが小さい頃、猛威を振るったサーモンラダーよ!」

②サーモンラダー上り
段差 38cm

烏野える「本家では多くの挑戦者を苦しめた腕力の試練!サーモンラダー!二段目!おっと!?少しバーの掛かりが不安定か!?すぐに修正する!四段目!」
ソラ・ハレワタール「すごいです!まさにヒーローのような腕力!」

③サーモンラダー下り

烏野える「トムラ、下りのサーモンラダーのバーに腕を移す!下りはどうだ?また二段!三段!ここから足場へと飛び移る!」
ドナルド「いいよ!いいよ!」

④スパイダーラン

烏野える「残りは50秒を切っています!トムラ、初挑戦のスパイダーラン!手足を突っ張り、ハイスピードで進む!逃走中のハンターから逃げ切るあの瞬発力か!?」

⑤スパイダードロップ
落下 1.8m

烏野える「ここはどうだ!?クリアー!」
シロナ「次はぬめぬめロードですね。」

⑥ぬめぬめロード
幅 3m / 距離 10m

烏野える「現れたのは、幅3メートルに広がるローションの海!颯也が駆け抜ける!」


ツルッ!バシャーン!!


烏野える「ああーーーっと!」
ソラ・ハレワタール「ああーーーーー!!」
日向翔陽「うわあああ!あの颯也さんでも滑るのかよ!?」
烏野える「予選1位の俊足をもってしても、足を踏み入れた瞬間、弾かれた!」

362nd STAGE リタイア
トムラ颯也(20)
KARASUKE予選会1位



トムラ颯也「(水の中から)……マジかよ。あんなの、どうやって歩けばいいんだ……。」
緑谷出久「ぬめぬめロード、エグいな!」
カラテ家「どうやって、突破すればいいんだ?」
サトシ「それは知らんな。」


レポーター「予選会トップ通過、1stステージも粘りのクリア。期待がかかる中での2ndリタイアとなりました。」
トムラ颯也「(水に濡れた髪をかき上げ、地面を見つめて)……逃走中であれだけ走り回って、足腰には自信があったんですけど。あんなの、走るとか歩くとかっていう次元じゃないですよ。」
竈門炭治郎「デクの番だな!いい手本見せろよ!」
パックマン「応援してるからね!」
緑谷出久「……大丈夫だ。分析はできている。トムラさんの動きを見て、何が足りなかったかはわかった。君が繋いでくれたチャンス、無駄にはしない。」


烏野える「かつて夢見た『ヒーロー』の座をその手で掴み取った男!1stステージでは冷静な分析と『ワン・フォー・オール』の継承者に相応しい粘りを見せつけました。3rdステージという名の『Plus Ultra』へ、その緑の閃光が魔城を貫くか!」

43チームL予選会代表
緑谷出久(25)



烏野える「チームL代表、緑谷出久、25歳!」
日向翔陽「うわあぁ、デクさんだ!あの1stの時のバネ、凄かったよな!」
影山飛雄「分析力も高い。2ndのこの嫌な流れ、あいつなら切りそうだな……。」
烏野える「まさに『緑の閃光』!彼が通った後には、希望の道が切り拓かれるのか!」
竈門炭治郎「本気を出せー!」


プッ、プッ、プッ、プー!

①ピアノスライダー

烏野える「デク、鍵盤の上を滑り降りる!危ない!ギリギリセーフだ!」
竈門炭治郎「脚力が足りなかったら、着水してたぞ!」

②サーモンラダー上り
段差 38cm

烏野える「サーモンラダー!雄英高校で培った基礎体力か!?三段…四段!デクが棒をぶら下がる!さあ、飛び移れるか!?」

③サーモンラダー下り

烏野える「飛び移った!さあ、下りはどうだ!?ここも余裕だ!デク!サーモンラダーを突破した!」
パックマン「スパイダーラン!君ならできるぞ!」

④スパイダーラン

烏野える「スパイダーラン!先程、挑戦したトムラはここをクリアした!かつてオールマイトから受け継いだあの不屈の精神が、壁の間を…」

⑤スパイダードロップ
落下 1.8m

烏野える「切り裂いていく!さあ、ぬめぬめロードだ!」
サトシ「デク!そこだ、一気に駆け抜けろ!」

⑥ぬめぬめロード
幅 3m / 距離 10m

烏野える「最初の挑戦者を水の中に沈めたぬめぬめロード!デク、どうやって渡るか!?行った!チームL代表のデクが…!滑った!?」
緑谷出久「(必死に腕を回してバランスを取り)……まだだ!まだ倒れてない……!」
烏野える「デク、踏ん張りながらも突き進む!?ああっと!?足が…」

バシャーン!!


烏野える「弾かれたーーーーー!!」
竈門炭治郎「あーーーーー!!」
パックマン「やられたかー!」
烏野える「デク、粘りに粘ったが…最後はローションの潤滑性に体幹が負けた!」

432nd STAGE リタイア
緑谷出久(25)
チームL予選会代表



緑谷出久「(水の中から悔しそうに)……悔しい!」


レポーター「あのロードの感触はどうでしたか?」
緑谷出久「(肩を落として)……想像を絶する滑りでした。もっと、もっと『基礎』を鍛え直さないとダメですね。」
竈門炭治郎「デク……!あそこまで頑張ったんだ、胸を張ってくれ!」
緑谷出久「……うん。でも、次は君の番だ、炭治郎くん。君ならきっと……!」
パックマン「ナイスファイト!僕も胸が熱くなったよ!」


烏野える「家族への愛、そして妹・禰豆子への想いを胸に、幾多の死線を潜り抜けてきた剣士!」

44チームL予選会代表
竈門炭治郎(22)



竈門炭治郎「チームL代表、竈門炭治郎、22歳!」

⑥ぬめぬめロード
幅 3m / 距離 10m

烏野える「炭治郎、踏み込んだ!『水の呼吸』のように柔軟な足捌きで、滑る感覚を受け流しながら進む!半分まで来たぞ!半分まで来た!炭治郎!あと少し!」


ツルッ!バシャーン!!


烏野える「ああーーーっと!!」
緑谷出久「お前もかーーーーー!!」
パックマン「結局、ダメかよ!」
烏野える「最後の一歩、踏ん張りがきかない!鼻で捉えたはずの『隙の糸』が、ローションの滑りでプツリと切れたか!炭治郎も水の中へ!」

442nd STAGE リタイア
竈門炭治郎(22)
チームL予選会代表



竈門炭治郎「(水の中から)……あと少しだったのに!」
七松小平太「わははは!炭治郎くん、いい飛び込みだったぞ!」
潮江文次郎「笑いごとじゃないぞ小平太!あの炭治郎ですら滑るのか……ギンギンに恐ろしいエリアだ!」
立花仙蔵「焦れば焦るほど、あのローションは牙を剥くようだな。まさに、静の心が必要というわけか。」
大川シゲ「しんべヱより滑ってるんじゃないかしら!?見てるだけでお肌がツルツルになりそうだけど、あれは勘弁ね!」
ふらわっち「私はこんなの絶対無理!」


烏野える「1stステージではその規格外のパワーで障害物を粉砕するように突き進みました!忍術学園からやってきた、予測不能のダイナマイト・アクション!」

46忍術学園予選会一般の部優勝
七松小平太(47)



烏野える「七松小平太、47歳!」


プッ、プッ、プッ、プー!

①ピアノスライダー

烏野える「細かいことは気にしない、忍術学園最強の暴れん坊がいよいよ2ndステージに放たれました!」

②サーモンラダー上り
段差 38cm

烏野える「この『ぬめぬめ』すらも楽しんでしまうのでしょうか!?二段…ああっと!?バーが斜めに…」
七松小平太「おっとぉ!」
烏野える「立て直す!」


バシャーン!!


烏野える「ああーーーーー!!」
潮江文次郎「こ、小平太ぁぁぁーーー!!お前、何やってんだギンギーーーン!!」
立花仙蔵「あんな落ち方、見たことがないぞ。」
烏野える「バーと一緒に小平太が真っ逆さまだーーー!あまりのパワーが仇となったか!?」

462nd STAGE リタイア
七松小平太(47)
忍術学園予選会一般の部優勝



七松小平太「(水の中から笑いながら)ははは!バーが暴れ馬みたいだったぞ!面白いなぁ、これ!」
潮江文次郎「小平太!お前、面白いわけがあるかと言っただろうが!!」

47潮江文次郎(47)
忍術学園予選会一般の部優勝



烏野える「ギンギンに燃えるその眼差し、鋼鉄の肉体はまさに難攻不落!潮江文次郎、47歳!」

⑤スパイダードロップ
落下 1.8m

烏野える「慎重にいく…」
潮江文次郎「ギン、ギィィーーーン!!」


バシャーン!!


烏野える「文次郎ーーーーー!!」
これまでぬめぬめロードを突破した挑戦者は0!初の突破者は出るか!?

472nd STAGE リタイア
潮江文次郎(47)
忍術学園予選会一般の部優勝



タウニー「次はあんたよ!」
ピュール「MZ団の全ては君にかかっています。」
デウロ「さあ!ぬめぬめロードを攻略してねえ!」
ガイ「見てろよ!お前ら!」


烏野える「なんと、忍術学園の誇る二大実力者が相次いで脱落!2ndステージの魔物がいよいよ牙を剥いています。さあ、この嫌な流れを断ち切ることができるか!?MZ団から送り込まれた、冷静沈着なるミッション・コンプリーター!」

69MZ団
ガイ(27)



烏野える「MZ団の若きエリート、ガイ、27歳!」


MZ団、若きエリート。彼に課せられた指令は、ただ一つ。この魔城の完全制覇。
タウニー「アンタ、MZ団の名に泥を塗るんじゃないよ!」
ガイ「……分かっている。」
デウロ「ふふ、冷たいわねえ。でも、その冷静さが勝利を呼び込むのよ。」
ピュール「……信じているわ。狂いはないはずよ。」


マスカット「ガイさん、応援してます!頑張ってください!」
ガイ「……ミッションを開始する。」


プッ、プッ、プッ、プー!

①ピアノスライダー

烏野える「MZ団のガイ、新たなるミッション開始!」
デウロ「無駄な動きは一切いらないわよ!」

②サーモンラダー上り
段差 38cm

烏野える「サーモンラダー、MZ団としては最初の挑戦者!リーダーとしての意地を見せられるか!?さあ、四段目!ガイ、雲梯のように…」

③サーモンラダー下り

烏野える「バーを飛び移る!さあ、二段!三段!ここから、反動を付けて…ジャンプだ!」
タウニー「さっさとその壁を駆け抜けなさい!」

④スパイダーラン

烏野える「残りは50秒を切った!スパイダーラン!ガイがスパイダーランに挑戦!一生懸命に突き進んでかっこいいところを見せるガイ!」

⑤スパイダードロップ
落下 1.8m

烏野える「時間がどんどん削られていく!」
ピュール「落ち着いて……。あなたの足裏には、MZ団の誇りが宿っているはず。」

⑥ぬめぬめロード
幅 3m / 距離 10m

烏野える「残り時間少ないぞ!ガイ、行けるか!?ガイが一気に突っ走る!」
ガイ「(心の中で)……よし、いける!」
烏野える「一気に進む!半分まで行ったぞ!」
マスカット「あとちょっとです!」
烏野える「ガイ、頑張れ!頑張れ!」


バシャーン!!


烏野える「ああーーーーーーー!!」
タウニー&デウロ&ピュール「あーーーーー!」
烏野える「ガイも落ちたぁぁーー!!MZ団の刺客をもってしてもぬめぬめロード、突破ならず!」

692nd STAGE リタイア
ガイ(27)
MZ団



ガイ「(水の中から冷静に、しかし悔しさを滲ませ)……くぅ…弾かれたー!」
タウニー「アンタ、情けないね。もっと頑張りなさいよ。」
トラハムちゃん「あんなの誰が歩けるのよ!」


レポーター「ガイ選手!あの『ぬめぬめロード』、一体何が起きたのでしょうか?」
ガイ「(肩を落とし、ずぶ濡れのジャージを絞りながら)……完敗だ。時間がなくて焦りすぎた。」
デウロ「次の機会なんて、また誰かが用意してくれるわ。」
ピュール「あなたのその悔しさが、次の『ミッション』への糧になりますよ!」
ガイ「次は必ず……!」


烏野える「魔のぬめぬめロード、未だに完全制覇を許しません!1stステージでは、相棒・影山への対抗心を燃やし、誰よりも高く、誰よりも泥臭く壁を越えてみせました!かつて『最強の囮』と呼ばれた男は今、自らが主役としてこの魔城を打ち抜く鋭いスパイクとなるか!」

70烏野高校卒業生 バレー選手
日向翔陽(29)



烏野える「日向翔陽、29歳!」


2012年、宮城県のコートに現れた小さな巨人の卵。身長の壁を、その圧倒的な跳躍と情熱で飛び越えてきた。
日向翔陽「『村人B』だって、戦えるんだ!影山、俺が一番先にクリアして、お前を驚かせてやる!」
月島蛍「……相変わらず、無駄に熱いよね。でも、あの猪突猛進がたまに奇跡を起こすから、癪に触るんだよ。」
影山飛雄「日向、お前が止まったら、そこで終わりだ。トスは上げねぇぞ。……全力で跳んでこい。」
田中龍之介「日向ぁ!烏野の根性、見せてやれよコラァ!」
西谷夕「翔陽!後ろは俺たちが守ってるぞ!思いっきり行ってこい!」
菅原孝支「焦るなよ!一歩ずつ、日向らしくな!」
澤村大地「日向、お前ならできる。信じてるぞ。」
日向翔陽「よーし!最高のジャンプ、見せてやる!!」

④スパイダーラン

烏野える「さあ!スパイダーラン!日向、ここも早い!壁を走るようなスピードだ!」

⑤スパイダードロップ
落下 1.8m

烏野える「残り時間はまだ60秒近く残っている。」
北信介「日向!そこを超えるんだ!」
烏野える「これまでの挑戦者の中で最速のペースか!?」

⑥ぬめぬめロード
幅 3m / 距離 10m

烏野える「ぬめぬめ地獄!日向はここをどうやって突破していくか!?日向が行った!行った!『コートの端から端まで』走り抜けてきたあの脚力が、滑る足場をねじ伏せようとしている!」
日向翔陽「うおおお!まだだ!まだ落っこってねぇぇ!!」
烏野える「滑る!止まらない!日向!まだ粘っているぞ!?過去最高のスピードでぬめぬめロード、最初の…」


バシャーン!!


烏野える「クリア者ーーーーー!!」
影山飛雄「……おい、マジかよ。あそこまで……っ!」
田中龍之介「あとちょい、あとちょいだったろーが!!」
西谷夕「……惜しい、惜しすぎる!!」


烏野える「あと数センチだった!日向、無念のコースアウト!それでも、今までの挑戦者の中で一番進んだ!」

702nd STAGE リタイア
日向翔陽(29)
烏野高校卒業生 バレー選手



日向翔陽「(水の中から叫ぶ)あぁぁぁーーー!!惜しかったぁぁ!!影山、見てろよ!次は絶対にクリアしてやるからな!!」
影山飛雄「(苦笑いしながら)……お前、最後ちょっとビビっただろ。もっと突っ込めよ。」
リボンちゃん「あんなに一生懸命走ったのに、あとちょっとだったでちゅわ!」
サフィー「最初にクリアするのは誰だろう?」


レポーター「日向選手!惜しい、本当にもうあと数センチでした……!最後、何が起きたのでしょうか!?」
日向翔陽「(悔しさで顔を真っ赤にしながら)あーーー!クソッ!行けると思ったんです!でも、最後の一歩を踏み出そうとした瞬間、地面が……地面が『逃げた』みたいにツルっていって!影山、今の見たか!?俺、あそこまで行ったんだぞ!」


烏野える「未だクリア者ゼロ。まさに『魔の2ndステージ』と化したこの魔城!1stステージを執念で生き残った男が、奇跡の突破口を求めて動き出します!1stの壁を泥臭く掴み取ったあの粘り、この場所でもう一度再現できるか!名もなき社会人が、名だたる英雄たちを差し置いて歴史を塗り替える!」

77社会人
宮口元輝(23)



烏野える「宮口元輝、23歳!」
鬼島節央「いけいけー!」
烏野える「1stステージのそり立つ壁、タイムアップ寸前で指をかけたあの執念を、日本中の働く人々が見守っています!守るべき生活、そして掴みたい夢!名もなきヒーローが、今、2ndの魔物に牙を剥く!」


プッ、プッ、プッ、プー!

①ピアノスライダー

烏野える「まずはピアノスライダー!宮口が豪快に飛んでいく!」

②サーモンラダー上り
段差 38cm

烏野える「サーモンラダーだ!一段、二段…バーを叩きつける音が重厚だ!1stをクリアした自信が、その腕に宿っているか!」

③サーモンラダー下り

烏野える「下り!一転して丁寧なバー捌き。ここは時間をかけてでも安全を優先か。制限時間は刻一刻と削られていく!」
音野拓真「スピードを上げて!」

④スパイダーラン

烏野える「スパイダーラン!残りは40秒を切っている!さあ、宮口!ここも慎重だ!少し疲労が見えるか!?」

⑤スパイダードロップ
落下 1.8m

烏野える「しかし、止まるわけにはいかない!」
西田采音「宮口さん!かっこいいところを見せてください!」

⑥ぬめぬめロード
幅 3m / 距離 10m

烏野える「さあ!ぬめぬめロードだ!宮口、ここで意表を突く作戦だ!四つん這いになる宮口!少しずつ、少しずつだが着実に前へ進んでいる!あと少しだ!最初のクリア者は…宮口だ!」
ガーネット「まさか、宮口が!?」
ビート「すげぇ…。」

⑦リバースコンベアー
距離 8m

烏野える「しかし、時間はもうない!2秒…1秒…」


バンッ!!


音野拓真「タイムアップ!」
星野ゆかり「あとちょっとだったのに…。」
鬼島節央「スピードも重要か!」


烏野える「宮口元輝、ぬめぬめロードを突破する執念は見せた!しかし、リバースコンベアーに挑戦するところで無念の時間切れ!」

772nd STAGE リタイア
宮口元輝(23)
社会人



宮口元輝「(止まったベルトの上で)…せっかくいけたのに!」
ドナルド「元輝君、やっぱすごいや!」
ルビー「ルビーもやりたかった!」
ガーネット「あんたねぇ、これは遊びじゃないのよ!」
マイケル・サンチェス「驚いたよ。」
音野拓真「宮口!よくやった!」
レポーター「あの『ぬめぬめロード』を初めて攻略しましたが、抜けたところでタイムアップでしたね!」
宮口元輝「正直、足の感覚がもうありません(苦笑)。でも、1stをギリギリで通った僕でも、一歩ずつ進めば道は開けるって証明したかった。」
ダンデ「ホップ!道は示されたぞ。お前の全力を、その『攻め』の姿勢を、今ここで爆発させてこい!」
ホップ「次は俺の番だ。あの『ぬめぬめ』、俺は止まらずに、最速で駆け抜けてみせる!」


烏野える「ぬめぬめロードを初めて突破するという快挙を成し遂げましたが、その慎重さが裏目に出たか!しかし、宮口選手が後続に道を示しました!2ndステージ、攻略の糸口は見えたぞ!!『無敵のチャンピオン』の背中だけを追いかけていた少年が、今、自らの足で新たな伝説の1ページを刻もうとしています!1stステージを鮮やかに突破し、兄・ダンデと共に2ndへと駒を進めたガラルの希望!」

83ダンデの弟
ホップ(21)



烏野える「ホップ、21歳!」
ダンデ「ホップ、頑張れ!」
ホップ「おう!アニキ、見てなよ!俺だって、チャンピオンの弟として、ここまで来たんだから!」


プッ、プッ、プッ、プー!

①ピアノスライダー

烏野える「さあ、伝説の幕開けだ!ホップ、すてみタックル!」
ダンデ「いいぞホップ!冷静な判断だ!」

②サーモンラダー上り
段差 38cm

烏野える「サーモンラダー!兄・ダンデの背中を追い続けてきた少年。あっという間に四段目!」

③サーモンラダー下り

烏野える「移り変わりも早い!下りも早いぞ!ホップ!三段目…最後はジャンプだ!行ったー!」
ビート「ここも余裕ですね!」

④スパイダーラン

烏野える「スパイダーラン!残りは60秒以上もある!どんな強敵にも立ち向かってきたホップ!ここも速いぞ!」

⑤スパイダードロップ
落下 1.8m

烏野える「ここも速いぞ!」
サトシ「デクも炭治郎も、みんなの想いは無駄にさせねぇ!」

⑥ぬめぬめロード
幅 3m / 距離 10m

烏野える「さあ、ホップ!ぬめぬめロードをどうやって突破するのか!?あえて立ったままの高速突破を選択した!『攻め』の姿勢こそが彼のスタイルか!中間地点まで来たぞ!ホップ!どうだ!?行けるか!?」


バシャーン!!


烏野える「行けなかったーーーーー!!」
サトシ&ゴウ「あーーーーー!!」
ダンデ「ホップまで、いけないなんて…。」
ビート「……呆れた。」
マリィ「……詰めが甘いとよ。」
烏野える「脚力が尽きて、ぬめぬめロードから弾き出されてしまった!ホップ、兄へのバトンは水面へと沈んだ!」

832nd STAGE リタイア
ホップ(21)
ダンデの弟



ホップ「(水の中から悔しそうに)……くそっ、やっぱり甘くねーな……!」
ダンデ「ホップ!ナイスファイトだ!」
マリィ「あそこはもっと慎重にいくべきだったとよ。」


レポーター「ホップ選手、惜しかった!あのスピードなら突破できるかと思われましたが、最後は何が……?」
ホップ「(ずぶ濡れの顔を拭って)……あそこ、最後の一歩で勝利が見えちゃったんだ。アニキにいいところ見せようって焦って……。最後まで油断しちゃダメだって、また教わったよ。」
日向翔陽「うわあああ!ガイさんもホップも落ちた……!あんなのどうすればいいんだ!?北さん、次は北さんですよ!怖くないんですか!?」
北信介「大丈夫だ。俺が最初のクリア者になってみせる!」
影山飛雄「(北の足元を見て)……一歩も、迷いがない。あんな状況で、あんなに静かな奴がいるのか……。」
宮侑「北さん、あんまり丁寧にやりすぎたら時間が……」
宮治「(侑を遮って)アホ。北さんにそんなこと言うても無駄や。あの人は、あの人の『正解』しか出さへんのやから。」
北信介「(立ち上がり、ジャージを脱ぐ)……行ってくるわ。みんなが作ってくれた道、最後まで丁寧になぞらせてもらうで。」


烏野える「またしても『ぬめぬめロード』の餌食!宮口選手が示した突破口も、スピードを出しすぎれば牙を剥きます。誰もが焦燥に駆られるこの舞台で、この男だけは変わらない。稲荷崎の誇る『論理の塊』が、淡々と、確実に攻略の歩みを進めます!」

84稲荷崎高校卒業生 バレー選手
北信介(23)



烏野える「北信介、23歳!」


稲荷崎高校時代、『コート上の規律』として君臨した男、北信介。
北信介「俺の筋肉、俺の体。毎日ちゃんと手入れして、ちゃんと動かしてきた。それ以上の結果も、それ以下の結果も、求めてへん。」


高校バレー界、最強の挑戦者と呼ばれた稲荷崎。その中心にいたのは、超攻撃的な双子でも、大砲のようなスパイカーでもなかった。
北信介「喝采はいらん。ちゃんとやるべきことをやる。それだけや。」
宮侑「北さんがコートに入ると、空気が変わんねん。……怖いくらいにな。」
宮治「あのアホですら背筋を伸ばす。それが北信介という男や。」


尾白アラン「信介、お前の『普通』が一番怖いんや。魔城もビビって道譲るんちゃうか?」
赤木路成「焦らんでええ。お前の後ろには俺らがおる……って、ここは一人やったな。楽しんでこい!」
大耳練「淡々と、いつも通り。お前の仕事を見せてくれ。」
角名倫太郎「……期待してますよ。」
宮侑「ただ、道があるから、一歩ずつ正しく進むだけなんや。」
宮治「北さん、終わったら美味い飯食いに行きましょう。……ちゃんと、勝ってからな。」
北信介「……期待すんな。俺は、俺ができることをやりに行くだけや。」


宮侑「見てぇな……あの人が、この魔城を『掃除』してまうところ。」
宮治「掃除やなくて、攻略や。……でも、北さんならやりかねへんな。」
日向翔陽「北さん……なんか、空気の温度が下がったみたいだ。影山、見てろよ!本物の『隙のない男』だぞ!」
烏野える「さあ、時計の針は止まりません。静寂の支配者、北信介。いざ、参ります!」


プッ、プッ、プッ、プー!

①ピアノスライダー

烏野える「北信介、静かにスタート!お米を研ぐような丁寧な所作で滑り降りる。」
日向翔陽「あんなに落ち着いて一段ずつ、空気を整えてるみたいだ!」

②サーモンラダー上り
段差 38cm

烏野える「サーモンラダー!毎日欠かさず行ってきた基礎トレーニングの成果をここにぶつける!さあ、四段目!行った!北信介、腕を下りのバーへ持って行く!」

③サーモンラダー下り

烏野える「さあ、下りだ!バーが溝に収まる音を確認するかのような正確さ。派手さはない!」
影山飛雄「一段ごとにバーを固定する正確さ……。パワー任せじゃねぇ、自分の重心を完全に理解してやがる。」
烏野える「下りも実に丁寧だ。バーをぶら下げて、慎重に飛び移る!着地!」

④スパイダーラン

烏野える「スパイダーラン!残り時間は40秒を切っているぞ!少しペースが遅いか!?しかし北は乱れない。手足をしっかりと板に密着させる!」

⑤スパイダードロップ
落下 1.8m

烏野える「北信介!ここも正確だ!」
日向翔陽「北さん、そこだ!床がヌルヌルでも、北さんの『いつも通り』でレシーブみたいに捉えちゃってください!」

⑥ぬめぬめロード
幅 3m / 距離 10m

烏野える「ぬめぬめロード!」
北信介「……いつも通り、やるだけや。」
烏野える「北信介、一歩目を踏み出した。滑る足場を、まるで見慣れた体育館の床であるかのように冷静に踏みしめる。横に振られることも、焦ることもない!ブザーが鳴っている!時間がないぞ…!残り5秒、3秒…1秒…!」


バンッ!


烏野える「北信介、無念のタイムアップ!」


バシャーン!


烏野える「流れるように落水!」

842nd STAGE リタイア
北信介(23)
稲荷崎高校卒業生 バレー選手



北信介「(水の中から、濡れた髪をかき上げながら)…結果は結果やな。」
日向翔陽「あと一歩、本当にあと一歩でしたよ!!」
影山飛雄「……アイツ、落ちる瞬間まで顔色一つ変えやがらなかった。」
レポーター「北さん、ぬめぬめロードの攻略。惜しかったです!」
北信介「……欲張ってスピードを上げてたら、もっと早く落ちてたやろな。あれが、今の俺の実力。ちゃんとやって、ちゃんと届かんかった。……ただ、それだけのことや。」


マイケル「ここは俺が見せるところだ!」
ポリー「パパ!あんなヌルヌル、パパのパワーで吹き飛ばしちゃって!」
レイチェル「マイケル、時間は気にしすぎないで。」
マイケル・サンチェス「ハハハ!任せておけ。」


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