烏野える「1st、2ndという二つの地獄をくぐり抜けた5名の猛者たち。しかし、ここから先はもはや重力との戦い、精神の極限状態!KARASUKEの心臓部、無重力空間『3rdステージ』の幕開けです!」

90配管工
マリオ(29)



​烏野える「3rdステージ、最初の挑戦者は赤い流星、マリオ!クッパ城の罠を潜り抜けてきた男にとって、この空中庭園はどう映るのか!?」
ルイージ「兄さん、腕を使いすぎないで!足で回すんだ!」
マリオ「よし!いくぞ!」

①スカイサイクリング
走行距離5m

烏野える「さあ、まずはスカイサイクリング。逆さまの自転車に……飛びついた!ぶら下がった状態でペダルに足をかけ、ゆっくりと漕ぎ出します。」


キィィ……キィィ……


烏野える「5メートルの空中散歩。マリオ、腕の力で耐えるのではなく、腹筋と脚力を使って車輪を回していく!半分を過ぎた、重力に逆らう赤い影!終着点、ストッパーに到達しました!ここからが着地の難所!マリオ、ハンドルを強く握り直し、ぶら下がった身体を前後に大きく振る!一振り、二振り……自転車を支点にして、空中でマリオの身体が弧を描く!今だ!ハンドルを放して前方へダイブ!見事、着地!まずは第一関門を突破しました!」

②フライングバー
間隔 1.5m

烏野える「さあ、ここからが腕力の地獄。まずは1本目のバーへ向かって……跳躍!」


……ガシィッ!


烏野える「しっかり捉えた!ここからバーごと飛び移る空中散歩です。身体を大きく揺らして、2本目を目指す!……行くぞ!」
マリオ「フンッ!」


ガシャン!!


烏野える「決まった!1つ目のジャンプ成功!バーを2本目へ正確に乗せました!」
日向翔陽「すっげぇ!あんな重そうな鉄の棒を振り回してる!」
烏野える「さあ、さらにスイングを加速。3本目を見据えます。……跳んだ!」


ガシャン!!


烏野える「捉えた!3本目に乗った!……そのまま反動を使い、前方へ鮮やかに着地!拍手が沸き起こります!」

③シャンデリアブランコリン

烏野える「さあ、シャンデリアはランプ型の突起が5つ並ぶ仕様。1つ目、しっかり確保!……しかし、マリオ、ここで少し腕に疲れが見えるか!?スカイサイクリングでの蓄積があるようです!」
サトシ「マリオ、落ち着いて!1つずつ丁寧に行けば届くぞ!」
烏野える「2つ、3つ……手を伸ばしてランプを渡っていく!……さあ、1つ目のシャンデリアの終端、5つ目のランプだ!ここから2つ目のシャンデリアへ……跳躍!!」
マリオ「やぁっ!!」
烏野える「掴んだ!……しかし、マリオ、掴んだのは2つ目のシャンデリアの1つ目のランプ……ではなく、2つ目のランプに指が掛かったか!?体勢が大きく崩れる!」
ルイージ「兄さん!!しっかり掴んで!!」
烏野える「懸命に指先で堪えるマリオ!しかし、先ほど口にしていた『ローションの滑り』がここで牙を剥いたか!ズルリと指がランプから離れていく!!」
マリオ「わあぁぁぁーーー!!」


バシャーン!!


烏野える「ああーーっと!!マリオ、沈んだ!!2つ目のシャンデリアに飛び移った瞬間、その衝撃に耐えきれませんでした!!」

903rd STAGE リタイア
マリオ(29)
配管工



ルイージ「兄さん!大丈夫!?」
マリオ「(水の中から悔しそうに)……ごめんルイージ。2つ目のシャンデリアに飛び移る時、指が滑ってしっかりランプを固定できなかったよ。」
カラテ家「あの配管工が落ちるなんて……。やはりここは、一筋縄ではいかない場所ッス……。」


レポーター「マリオ選手、惜しかったです!あそこの飛び移り、本当にあとわずかでした……!」
マリオ「(ずぶ濡れの帽子を絞りながら)2本目の1つ目のランプ、あそこに飛びついた瞬間の衝撃が凄かったんだ。2ndのローションがまだ手に残っていたのか、指がズルリと持っていかれたよ。でも、悔いはないさ。最高の冒険だった!」
ルイージ「兄さん、お疲れ様!あんな高いところで自転車を漕いで、フライングバーも越えて……やっぱり僕の自慢の兄さんだよ!」
ガーネット「マリオ……。あのシャンデリアの間を飛び越える勇気、見事だったわ。でも、このステージは一瞬の接地ミスも許されない。それを改めて教えられたわね。」
日向翔陽「影山、お前はあそこまで届くのかよ?」
影山飛雄「……あ?日向ボゲェ、誰が落ちるか。……あの人が落ちた原因は、飛び移る時の遊びだ。指先、二の腕、広背筋……全身の連動を完璧にして、ランプを点ではなく面で捉えれば、滑る前に次の動作へ繋げられるはずだ。」


烏野える「マリオ選手の衝撃的なリタイアから数分。エリアにはまだ、シャンデリアの魔力が漂っています。しかし、絶望している暇はありません。続いての挑戦者は、烏野が生んだ精密機械、影山飛雄!」

91烏野高校卒業生 バレー選手
影山飛雄(29)



及川徹「飛雄ちゃん、今の見た?マリオさんでさえ滑るあのシャンデリア。でも君はそこに行く前に、その『重たい自転車』をどうにかしなきゃいけないよ?」
影山飛雄「……。……外野がうるせぇ。無駄な動きを削れば、あんなのただの移動だ。」
日向翔陽「影山!お前、まさか自転車で足つりそうとか言うなよ!?」
影山飛雄「……日向ボゲェ、黙って見てろ!」

①スカイサイクリング
走行距離5m

烏野える「さあ、影山の3rdステージが始まります。逆さまに吊るされた自転車に……飛びついた!まずはハンドルをガッチリとホールド。ペダルに足をかけます。」


キィ……キィ……


烏野える「漕ぎ出した!影山、上半身を完全に固定。バレーで鍛えた体幹を活かし、腕の力に頼らず腹筋と背筋でペダルを押し込んでいく!非常に効率的な動きだ!」
岩泉一「いいぞ、影山!そのままのペースで行け!」
烏野える「中間地点を突破!影山の表情は真剣そのもの。しかし、ここでわずかにレールの継ぎ目で車輪が跳ねたか!?自転車が大きく左右に揺れる!」
影山飛雄「……っ!?」
烏野える「揺れを抑えようとして、影山の腕に力が入りすぎたか!影山の動きが目に見えて重くなる!!」
日向翔陽「影山!固くなってんぞ!力を抜け!!」
烏野える「残り1.5メートル!影山、必死にペダルを漕ぐが、パンパンに張った二の腕が悲鳴を上げている!車輪が止まりそうだ!……ああっ!?右足がペダルから外れた!!」
影山飛雄「しまっ……!!」
烏野える「バランスを崩した!」
影山飛雄「あああああ!!」


バシャーン!!


烏野える「ハンドルを握る握力も限界だ!影山の身体が、逆さまの自転車から剥がされるように真っ逆さま!!影山飛雄、スカイサイクリングで沈沈!!烏野の天才セッター、3rdの入り口でその幕を閉じました!!」

913rd STAGE リタイア
影山飛雄(29)
烏野高校卒業生 バレー選手



日向翔陽「影山ぁぁー!!お前、何やってんだよ!!」
及川徹「あーあ、言わんこっちゃない。飛雄ちゃん、真面目すぎてハンドル握りしめすぎなんだよ。もっと抜かないと。」
影山飛雄「(水の中から悔しげに顔を出す)……クソ……。……あんな、不安定だなんて、聞いてねぇ……。腕が、一瞬で固まった……。」
カラテ家「(腕を組み、鋭い視線で)……あのセッター殿でも、一度狂ったリズムは立て直せなかったか。不安定な足場での力み、あれが一番の毒ッス……。」
サトシ「影山ーっ!……嘘だろ、あんなにあっさり……。」


レポーター「影山選手、お疲れ様でした。まさかの第1エリア、スカイサイクリングでのリタイアとなりました。今の率直な気持ちを教えてください。」
影山飛雄「……クソ。……ありえねぇ。……あんなところで終わるなんて、これっぽっちも思ってませんでした。……完全に、自分のミスです。」
レポーター「1st、2ndとあれほど精密な動きを見せていた影山選手が、なぜあの場所で?」
影山飛雄「……『力み』です。及川さんが外からゴチャゴチャ言ってたのは関係ねぇですが、いざ自転車に飛びついた時、想像以上にレールとの接地点が不安定で……。揺れを抑えようとして、無意識にハンドルを握り込みすぎました。前腕が……一瞬でパンパンにロックして、指先まで感覚が消えた。ボールを触る時の繊細さが必要だってわかってたはずなのに、身体が勝手に『固めて守れ』って命令しやがった……。」


アナ「この設計、誰が作ったのかな?」
ルビー「自転車は地面で漕ぐものだって、ルビー知ってるもん!」


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