2nd STAGE


2ndステージの開幕。今回の2ndステージに新しいステージが加わった。まずは『KARASUKE type-L』に登場した『ジャンピングトロッコ』、本家SASUKEでお馴染みの『バックストリーム』。そして、ぬめぬめロードに代わって登場した完全新オリジナルエリア『スパイダーロード』。制限時間は100秒。女性では115秒となる。


レポーター「3人の挑戦ですが、意気込みを!」
ネリネ「1stを抜けたのは自信になったけど、ここからが本当の地獄です。『ジャンピングトロッコ』は経験していますが、本家でもあった『バックストリーム』はまだ経験してません。それに『スパイダーロード』とか聞いたことないエリアですので。」
西谷夕「新エリア?望むところだぜ!!俺の仕事はただ一つ、このステージを繋いで、3rdの舞台に立つことだけだ。烏野の守護神、ここでも『繋ぐ』ってところを見せてやるよ!ローリング・サンダー・アゲイン!!」
田中龍之介「うおおおおおっし!勢いそのままにぶち抜いてやるぜ!100秒もありゃ十分だ。気合と根性なら誰にも負けねぇ!3rdステージで待ってるであろう強敵たち、見てやがれ!次は俺の番だ!!」


烏野える「2ndステージに進んだのは前回より4分の1以下の3名です。果たして、この3名は3rdステージに進むことはできるのでしょうか!?」

76烏野の守護神
西谷夕(30)



烏野える「まずはコートの床を一切の妥協なく守り続けてきた男、西谷夕!」
田中龍之介「ノヤっさん!頼むぜ、先陣切って絶望をぶっ壊してくれ!」
東峰旭「西谷、リラックスだぞ……!(震え声)」
ネリネ「西谷さん……あなたの背中、見ています。」
烏野える「守護神が攻めに転じる時、3rdステージへの扉は開かれるのか!」

制限時間 100秒



プッ、プッ、プッ、プー!

NEW新エリア
①ジャンピングトロッコ

烏野える「守護神が動いた!まずは新エリア、まずは新エリア、ジャンピングトロッコ!」
田中龍之介「いいぞノヤっさん!ドンピシャだ!!」

②サーモンラダー上り
段差 38cm

烏野える「続いては腕力の壁、サーモンラダー!西谷、魂を込めてバーを叩きつける!かつて烏野高校で、誰よりも練習し誰よりも泥を啜りながら『繋ぐ』…」
西谷夕「(歯を食いしばり)……ぐおっ、来い!!」


バシャーーーン!


烏野える「ことにーーーーー!!」
田中龍之介「おーーーーーい!マジかよーーーーー!!」
影山飛雄「ここで落ちるのか!」

762nd STAGE リタイア
西谷夕(30)
烏野の守護神



烏野える「西谷夕、無念の落水!烏野の守護神、サーモンラダーで力尽きた!」
西谷夕「ちきしょーーーーー!!」


REPLAY
烏野える「今大会最初のサーモンラダーの挑戦者。三段目から四段目へバーを上げる瞬間。掛け違いか!?バーが脱線し、水の中に落ちてしまいました…。」


ネリネ「次はネリネの番ですね!?」
カキツバタ「あいつの分まで、ネリネがキッチリ『最適解』ってやつを見せてくれんだろ?気楽にいこうぜ、気楽によ。」
タロ「このままの勢いで3rdステージへ行ってください!」
アカマツ「練習を積み重ねたお前こそ、『スパイダーロード』なんてへっちゃらだ!」
ネリネ「行ってきます!」


VTR
烏野える「両手足にかかる圧力を分散させ、最もエネルギー効率の良い姿勢を…」


スルッ!


『Type-L』ではスパイダーランでリタイア。これを悔いにスパイダーランの練習を毎日続けていた。
だが、今回はスパイダーランはスパイダードロップと一緒に撤去されてしまい、代わりにスパイダーロードが登場した。
ネリネは、『スパイダーロード』をクリアすることはできるか!?


烏野える「2ndステージの挑戦者も残り2人になりました。98人の思いを背負い、次に挑むチャレンジャーが登場してまいります!1st STAGEの魔境を生き抜いた誇り高き『最適解』の追求者!ブルーベリー学園で培った精密な計算と、スパイダーランの欠点を克服するために血の滲むような特訓を重ねてきた努力の才女!消えゆく挑戦者たちの溜息を、勝利の計算式へと書き換えることはできるか!?『スパイダー』の名を冠する新エリアを、今度こそ己の庭に変えてみせよ!」

79ブルーベリー学園 元生徒会長
ネリネ(21)



烏野える「鋼の意志を持つ元生徒会長、ネリネ、参ります!」
カキツバタ「ネリネ、お前なら計算通りに行けるはずだ。」
タロ「ネリネさん、落ち着いて!練習の成果を信じてください!」
烏野える「西谷の無念、そして会場を覆う動揺を、その明晰な頭脳で打ち払えるか!計算し尽くされたその一歩が、漆黒の要塞を攻略する光となる!さあ、解き明かしてみせよ、3rdステージへの勝利の方程式を!」

女性の制限時間 115秒



プッ、プッ、プッ、プー!

①ジャンピングトロッコ

烏野える「ネリネ、新たなバトルの幕開け!まずはジャンピングトロッコ!」

②サーモンラダー上り
段差 38cm

烏野える「続いてはサーモンラダー。先ほど挑戦した西谷夕は、このエリアで…」


バシャーーーン!


烏野える「力尽きたーーーーー!」
スグリ&ゼイユ「あーーーーーーー!」
タロ「やっぱり無理でしたか…。」
カキツバタ「ネリネにはキツイな。」
田中龍之介「…後は俺だけか。」

792nd STAGE リタイア
ネリネ(21)
ブルーベリー学園 元生徒会長



烏野える「ネリネ、西谷と同じ悲劇を起こした!」
ネリネ「はぁ…。」


REPLAY
烏野える「サーモンラダーのバーを一段目から二段目に上げようとした瞬間。掛け違いを起こしてしまったか!?西谷と同じく脱線してしまい、バーと一緒に水の中へ…。」


ネリネ「(水から上がり、濡れた髪を拭いながら)……悔しい、ですね。スパイダーランを克服するために積んできた特訓を、披露することさえ叶わないなんて。」
田中龍之介「ついに俺の出番が来たか。」
西谷夕「龍……!わりぃ、俺としたことがあんなミス……。だが、お前ならわかるだろ?あそこのバー、想像以上に暴れやがる。今の俺たちの悔しさは、全部その拳に込めてきてくれ!!」
田中龍之介「……応よ。ノヤっさんが道を作れなかったのは意外すぎたが、おかげで目が覚めたぜ。あそこは『気合』だけじゃねぇ、『殺気』でねじ伏せなきゃならねぇ場所だってな。見てろ、二人分の無念、3rdステージの扉をブチ破る衝撃に変えてきてやるぜ!!」


守護神は倒れ、知性も力尽きた。誰もいない静寂のスタート台。今、一筋の雷光となって、魔の2ndステージを焼き尽くす!KARASUKE本番前、積み重ねてきたトレーニングの成果を胸に、敗れ去った99人の夢を背負い、そして己を超えるため、絶対に越えてみせる。


烏野える「2ヶ月前に始まったKARASUKE。この2ndステージで全ての競技者が終了したことは『Type-L』を含め一度もありません。本家SASUKEでも、第19回大会の一例のみ。目指すのはファイナルステージ。その頂に向け100人のチャレンジャーが挑んで参りました。99人が散り、ついにこの男を残すのみとなりました。KARASUKEオールスターズのマリオはもういない。無敗のチャンピオンのダンデや、前回大会でその役目となったサトシも今回は参加していない。そのこの男は全て託された!烏野の特攻隊長!」

85烏野高校卒業生
田中龍之介(30)



烏野える「田中龍之介、30歳!」
西谷夕「龍ーーー!!行けぇー!!お前が止まったら、誰が3rdへ行くんだよ!!」
日向翔陽「田中さーーーん!ぶち抜いてください!!」
影山飛雄「……外すなよ、絶対に。」
烏野える「この男が99人に思いを乗せてスタートします。本家SASUKEでも第19回大会しかない惨劇、KARASUKEでもこの第2回大会で2ndステージで全てが終わってしまうのか?」


プッ、プッ、プッ、プー!

①ジャンピングトロッコ

烏野える「田中に託されたーーー!!さあ、どうだ!?」

②サーモンラダー上り
段差 38cm

烏野える「さあ、西谷、ネリネを飲み込んだサーモンラダー!田中、咆哮と共にバーを叩きつける!」

③サーモンラダー下り

烏野える「休む暇はない、下りだ!腕への衝撃を根性で受け止め、一段ずつ確実に落としていく!」
西谷夕「龍ーーー!!よっしゃぁぁぁ!!」

NEW新エリア
④スパイダーロード
幅 1.5m / 距離 10m

烏野える「出ました!新エリア、スパイダーロード!左右の壁の間隔は1.5メートル!スパイダーランよりも幅が広い!田中の四肢が、かつてないほどに引き伸ばされる!これはキツい、あまりにも過酷な体勢だ!」
田中龍之介「(顔を真っ赤にし、血管を浮かせて)……う、うおおおおおっ!!負けるかぁぁぁ!!」
烏野える「必死に、壁を突っ張りながら前に進もうとする田中!しかし、この幅はあまりにも残酷だ!腕が、足が、限界を迎えているか!?耐えろ、耐えてくれ田中!!」


バシャーーーン!!


烏野える「ああーーーーー!!」
日向翔陽「うわーーーーー!!マジか…。」
影山飛雄「……これで全滅か…。」
ネリネ「終わりですね…。」
烏野える「広がりすぎた壁の幅に、ついに支えきれなくなった!田中龍之介も沈んでしまった!本家SASUKE第19回大会以来、19年ぶりに2ndステージで100人が消えてしまった!第2回大会でそれに並ぶ屈辱の歴史。100人の夢、2ndステージで散りました!今回は『3rd STAGE』に新たなステージが用意されていました。まずは『スカイサイクリング』が削除されフライングバーの次に『サイドワインダー』、その次に『プロペラステーキ』。誰も越えられていない『クリフハンガー』の先に『バーティカルリミット』『パイプスライダー』。次回の大会でそれに挑戦をする者は現れるでしょうか!?」
田中龍之介「みんな、すまねぇ……。」
西谷夕「……龍、お前はよくやった。あそこまで食らいついたのはお前だけだ。……クソッ、俺たちが弱かった、それだけだ!!」
日向翔陽「あんなに強い田中さんやノヤっさんでも、ダメなのかよ……。」
影山飛雄「……『繋ぐ』ことさえ許されないのか。単純な筋力や技術だけじゃねぇ。あの壁の幅は、人間の構造そのものを否定してやがる……。」
及川徹「……ははっ、笑えないよ。この及川さんが1stで落ちて、あの田中くんがここまで粘っても届かないなんて。緑山、君はどれだけ性格が悪いのさ。」
スグリ「あんなに、あんなに必死に手を伸ばしても……。……これが、『上』を目指すことの本当の怖さなんだね……。」
ゼイユ「見てるだけの私まで、こんなに胸が痛いなんて。」
ネリネ「(震える声で)……最適解なんて、最初からなかったのかもしれません。」
アカマツ「あんなの、あんなのあんまりだよ……!!」
タロ「……『努力は裏切らない』なんて、この場所では気安く言えませんね。」
サフィー「あそこで一瞬でも耐えたこと自体が、奇跡に近いことなのよ。」
ガーネット「もう見ていられない……。100人の想いが、全部水の中に沈んでいくなんて。」
ルビー「こんなの絶対おかしいよ!」
サトシ「田中さん……!あんたの根性、確かに受け取ったぜ!……次だ。次は俺も、マリオさんと一緒にあの壁をぶち破ってやる!」
ダンデ「……素晴らしいチャンピオンタイム……いや、チャンピオン・スピリットだった。結果は全滅だが、君たちの魂は1ミリも折れていない!」
田中龍之介「……あぁ、わかってんだよ……!」
マリオ「……僕たちが甘かったんだ。この魔城は、僕らが思っている以上に進化している。……ルイージ、明日からまた特訓だ。休んでいる暇はないよ。」
ルイージ「……兄さん。僕、怖くなっちゃったよ。でも、田中さんのあの顔を見たら……逃げるわけにはいかないよね。僕らも、もっと強くならないと。」
野原しんのすけ「龍おじさん、かっこよかったゾ……。オラ、あんなに頑張る大人、ひさしぶりに見た気がするゾ。」
野原ひろし「……これが現実か。30代、仕事も遊びも必死にやってきたつもりが、あの壁の前では無力だ。……でもな、しんのすけ。あの背中は、負け犬の背中じゃなかったぞ。」
野原みさえ「(涙を拭いながら)……もう、十分よ。みんな、本当によく頑張ったわ。お疲れ様って、声をかけてあげたいわね。」
リンガルー「次回こそ、あたしもクリアしないとね!」
アフガルー「次にここへ戻ってくる時は、あの壁さえも踏み台にしてやる。……さあ、修行のやり直しだね。」
ガイ「……青春の熱気が、一瞬で冷やされた。だが、この冷たさこそが、次なる情熱の種となるのだ!」
タウニー「……ふん、無様なものね。でも、あの必死な形相だけは、少しだけ評価してあげてもいいわ。」
デウロ「……理不尽を力でねじ伏せようとした。その志、嫌いではない。……次は、さらなる闇を用意して待っていよう。」
ピュール「……みんな、ボロボロじゃない。……でも、不思議。負けたのに、みんなの目がまだ死んでいないわ。」
田中龍之介「……すまねぇ。……すまねぇ!!あそこまで繋いでくれたのに、あと一歩、あと一歩が……ッ!指の先まで力入れたのに、壁が、壁が遠すぎた……!!」
及川徹「……あーあ、最悪。見てるこっちまで胃が痛くなるよ。でもさ……あんなの見せられたら、もう『才能の差』なんて言い訳、使えなくなっちゃうじゃない。」
影山飛雄「……あの幅で耐えるのは、物理的に不可能に近い。……それでも、あの人は止まらなかった。……次は、俺があの場所まで行ってやる!」
西谷夕「龍……。お前、最高にカッコよかったぞ。……おい、そんな顔すんな!俺たちの『2nd』は今終わっただけだ。……次だ。次、俺たちで絶対にあのスパイダーロードを『繋いで』やる。それだけだろ!!」
日向翔陽「……田中さん、すごかった……。あのまま壁をぶち破るかと思った。……俺、もっと跳んで、もっと強くなって、次はあの壁を飛び越えてやりたいです!!」
田中龍之介「(拳を地面に叩きつけ、顔を上げて)……次は、次は絶対ぇに止まらねぇ。3rdステージ、そこで待ってる『クリフハンガー』だか何だか知らねぇが……まとめて引きずり下ろしてやる!!」
ダンデ「全滅という結果は、この魔城からの『さらなる高みへ来い』という招待状だ。……素晴らしい戦いだった。君たちの挫折こそが、未来のチャンピオンタイムへの第一歩だ!」
サトシ「みんなの想い、全部見たぜ……。田中さんも、ネリネさんも、西谷さんも!」


……静寂が、緑山の森を支配する。100人の勇者たちが挑み、100の夢が水面へと消えた。しかし、彼らが残した飛沫は、決して無意味なものではない。打ち砕かれたプライド、届かなかった指先、そして流した涙。そのすべてが、さらなる要塞へと進化するKARASUKEへの、次なる反撃の狼煙となるのだ。第2回大会、全滅。だが、伝説はまだ終わらない。……挑戦者たちの闘志が消えない限り、魔城の扉は再び開かれるだろう。その日まで、さらば、戦士たちよ。


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