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Torinos LZANDダイナケラP
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とても、とても長い時間。 気が遠くなるくらいの昔から。 私、メモリアはずっとこの世界を見つめていた。 幾多に及ぶ世界を、ずっと。 私自身、生まれた頃はまた別の存在だった。ただの女の子、特別な存在ではない。 だけれと、私が「生命の樹」と繋がったのは、育った村が大災厄に襲われてから。 その頃の記憶ははっきりしていれど、語れるものはない。 そう、樹と繋がり永遠の命となった私が見てきたものは、それ以上に醜いものだった。 文明の発展の代償として、汚されていく大地。 人々の奪い合い、殺し合い。 全てを知ってしまった私は、怖くなってこの世界から消えたくなってしまった。 同じ人なのに、殺し合えるなんて……。信じたくなかった。 だけど、今生きている理由がある。 私と似た存在がいたから、だ。 その子はある日、私の下に降り立って問いかけた。 「あなたの願いは?」と。 私はただ世界が平和になることを祈っていたことを、伝えた。 「一緒だね」と言った彼女は私に星空を見せた。 綺麗な星空。 そして彼女はまた言った。「明日からこの空が一生見れなくなったら、私は悲しい」と。意味はきっと、死ぬことについて。 私は「その明日を守るには、どうすればいいの」と問いかけた。 「あなたの力を使う、それが一番じゃないかな」と彼女は答えた。 私には意味がわからなかった。その後、彼女は去った。 それがつい2年前ほどの話。 あの後、私は少し世界を回り、私が持っていた魔法を知った。誰かを癒す力。そして、奪われた明日を取り戻す力。それを使い少しずつ世界を変えた。平和な世界へ、と。 また、あの時に出会った彼女とも再会した。その子はオービットと呼ばれていることを知り、私もまた名前をつけることにした。 そして、メモリアという名前がついた。 ストラトスフィアに訪れたとき、また新しく似た存在と出会った。 その子達は、私と違って戦う存在だが、平和な世界に導くためにしていると知った。 助けたくなった私は、彼女たちに力を貸すことを決意した。 こうして今、私は戦う場にいる。 誰かを癒やすために。明日を取り戻すために。